私は以前、米国における刑務所の実態を伝える番組を見たことがあります。そこでは日常的に事件(収容者同士のトラブル、持ち込み禁止品の取引、脱走や職員襲撃などの犯罪計画)が起こっているとのことでした。
それに比べて日本では施設の運営・管理が徹底しているのだなと思っておりました。が、実際には表面化していないだけで日本も同様であるということがわかり、唖然としました。
本書で印象に残っているところは
・死刑執行についての記述
なかなか実態について知る機会は少ないと思います。死刑囚は勿論、執行人にも極度のストレスがあるということがわかり、命を奪うということがどれだけ重大なことであるかを再認識しました。
・矯正施設内の腐敗について
幹部がトラブル処理を避けて的確な対応策を講じることができない→現場の士気が下がる→収容者が増長し、管理が困難となる→ますます現場が混乱する・・といった悪循環が詳細に記されています。こうした事態を改善するために、筆者が中心となり行動される様子は読んでいるこちらも緊張しました。
最後に筆者の略歴が紹介されています。読んでいるうちに、どうして筆者が熱く、行動力があるのかが分かったような気がしました。