「東京のメディアが求める典型的な大阪像、すなわち、
お笑い・こなもの・阪神タイガ−スに象徴される大衆的で親しみやすい都市像を、
私たちみずからが増幅してきた。
それも確かに大阪の一面だろう。しかし大阪の個性は、より多様であるはずだ。
摂津・河内・和泉それぞれに、固有の歴史と文化が層をなしている。
「上方」と呼ばれるほどに、他地域からの憧れを喚起する上質な生活文化を創造してきた。
一方で実学を重視する気風が、先進的な学問や先例のないビジネスを育む土壌となった。
足下を深く掘れば、そこに豊かな泉が湧いているはずなのだが、
私たちは目を背けているのではないか。自虐的な大阪の語りには、もう飽き飽きだ。
(中略)
大阪の真価を学ぶことの意義を主張してきた。
ひとりひとりが故郷への愛情と誇りを持つことなしに、この街が良くなるわけがない。」
著者はこんな思いから、かねてから大阪検定の必要性を訴え、
自らその推進役を果たし、本著の編集・発行に至ったようです。
こうした氏の考えに私も大いに共感するものの一人です。
大阪検定の公式テキストとなる本著、教科書風の装丁にはなっていますが
(○年○組氏名まで記入する欄が用意されている)、
氏が自負されているように、ことば・歴史・文化からスポーツ、食べ物、サブカルチャーまで、
これまでの大阪を扱った書籍に類例のないほど多彩な内容となっています。
京都検定がきっかけとなり全国に広がったご当地検定、
ここにきてやや低調になってきた感ありのようですが、
ぜひとも大阪検定の成功を期待したいと思います。
今回、準備不足もあってパスしますが、いつかこの本をテキストにしてチャレンジしたいと思っています。