スライウォツキー氏の著作は、「プロフィット」にはじまり、「伸びない市場で稼ぐ」など以前より購読させて頂いておりますが、毎回ユニークな視点で物事の本質を捉えているためいつもあっという間に本を読み終えてしまいます。今回の作品は、企業経営者はもちろん、将来に起業を考えている人、マネジャーには必見の一冊だと思います。
内容は、企業経営を行う中で、戦略的なリスクをいかに成長のためのチャンスにかえるか、そのために何をすべきかについて、具体的な事例をもとに7つの手法が書かれております。
事例としては、トヨタやコーチ、サムソン、TSUTAYAなど様々な国の多様な業界にわたってその成功事例を取り上げています。
この本を読んで、実際に自分の会社について、この7つの手法を用いて、どのようなリスクがあり、チャンスに変えるために自分たちが何をすべきかを考えてみたいと思いました。
ただ1つだけ、実際に成功している企業においては、その成功体験への依存が、個人や組織としても強くなりがちでありです。そのため、成功している最中にリスクを顕在化させ、そのために場合によっては成功モデルを否定するということは現実的に可能なということについてもう少し詳しく書いてくれていると良いと思いました。
最後にこれからの時代は、リスクを回避したり、ヘッジすることも大切ですが、リスクをいかにチャンスに変えていけるかはもっと重要になると思います。それができるかどうかが経営者に問われてくる中で、ぜひとも読んでほしい一冊だと思います。