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大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)
 
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大衆の反逆 (ちくま学芸文庫) [文庫]

オルテガ・イ ガセット , Ortega y Gasset , 神吉 敬三
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1930年刊行の大衆社会論の嚆矢。20世紀は、「何世紀にもわたる不断の発展の末に現われたものでありながら、一つの出発点、一つの夜明け、一つの発端、一つの揺籃期であるかのように見える時代」、過去の模範や規範から断絶した時代。こうして、「生の増大」と「時代の高さ」のなかから『大衆』が誕生する。諸権利を主張するばかりで、自らにたのむところ少なく、しかも凡庸たることの権利までも要求する大衆。オルテガはこの『大衆』に『真の貴族』を対置する。「生・理性」の哲学によってみちびかれた、予言と警世の書。

登録情報

  • 文庫: 302ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1995/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480082093
  • ISBN-13: 978-4480082091
  • 発売日: 1995/06
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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57 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 一部と二部にわかれ、一部はやや包括的に問題を眺めているのに対し、二部では具体的に問題を選択しつつ論考を行っている。また本書では訳者による後書きが大変参考になった。

 本書の問題の対象となっているのは、第一次世界大戦のヨーロッパであるはずなのに、私には(訳者もそうであると述べている)現代の日本に大変よくあてはまる項目が多いような印象を受けた。特に一部の「大衆はなぜすべてのことに干渉するのか~」「『慢心しきったお坊ちゃん』の時代」の章では共感する部分が多かった。

 大衆人がいかに時代に溺れているか、あるいはその流れにのって流されているだけなのに自らが泳いでいると錯覚している、などという様な作者の主張、専門家も自分の専門領域から脱しようとしなくなるくらいに細分化されてしまった学問、「生」の可能性の拡大、歴史的知識の必要性、ただ反対するだけの安易な姿勢への批判などその全てに私は共感を覚えたものであった。

 もはや我々は「真理を探し当てる上で必要な手続きを完全には踏まな(102頁)」くなっているのかもしれない。TVのワイドショーなどで、信じられないような事件が起こっては、ただ単に批判し、自分とは無関係である事、あるいは危険であるような事を自覚する。他人が述べた脚色した事実を、真理だと思ってはいけない。安易に批判するだけならば誰にでも出来るし、現在外側だけを判断要素としている人が多いとオルテガに現在の日本が批判されているような気がしてならない。

 我々は専門家でなくても真理を探し当てる事に貪欲になった方がよいのではないだろうか。オルテガが述べるように、安易に専門家やメディアに頼り、信じる事は、自身の弱体化を招く事になるのである。

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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大学生の頃だから今から25年ほど前、NHK市民大学の講座テキスト「大衆社会のゆくえ」(著/西部邁)で知り、読みました。
大衆とは一般人のことではなく、政治家や学者などの知識層と呼ばれる人々にも当てはまる概念であり、自己満悦している人で
あれば上下左右関係なく「大衆」である、との指摘で20世紀の先進国社会を予言していた。
わが国日本も、ご多分にもれずオルテガが指摘した社会へと近づいている。西部が、この様相を「高度大衆社会」と命名した事
はよく知られている。
オルテガ批判としては、よく「哲人社会など夢想にすぎない」と言われるが、むしろ私はソクラテス以来の「無知の知」の系統
の哲学として大切にすべき警世の書だと思う。
2011年1月に起きたエジプト等中東地域のデモを見ていて、世界各地に大衆社会のうねりを感じないわけにはいかない。
とはいえ決して現下の独裁政権を擁護しているわけではない。しかし大衆社会が「独裁政権」を生み出さないという保証はどこ
にもない。
このレビューは参考になりましたか?
52 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
1930年に刊行されたこの本は、自分自身が凡俗であり続けながらも自己の希望と好みを押し付けるという大衆の特色を見事に描いている。

こうした大衆社会では、平均的であることが望まれ、過去に対する敬意を失い、文明(特に科学)に対する功労者を忘却する。それに対し、オルテガは読者に自分に多くを求める「貴族」たることを求めている。ある意味ニーチェと同じ構図であるが、キリスト教批判はなく、より形而下的で、人間に対してポジティヴである、と思う。この本は訳が良いせいかかなり読みやすく、説得力もあり読んでて何度も線を引いた。
しかし21世紀もずっとこの大衆対少数エリートという構図は変わらないのであろうな、とつくづく再認識させられる。

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... 続きを読む
投稿日: 2010/5/9 投稿者: 岡野秀城
マドリード大学の博士課程の授業で「君は国で何を勉強したのか」と聞かれた。
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投稿日: 2010/1/25 投稿者: el siglo XXI
今の日本が書かれているとしか思えなくなって
 非常に興味深く読めた。

 一点目。本書はEUの誕生を予言している。本書で著者が熱望しているヨーロッパの統一国家は... 続きを読む
投稿日: 2009/12/20 投稿者: くにたち蟄居日記
おもしろい!
人文系を学ぶヒトは読んでおいたほうがいい気がします。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/22 投稿者: ゆーすけ
「動物化」も大衆化の一種か
聞くところによると、日本語で「モダニスト」と呼ばれているのと「近代人」と呼ばれている者はどうやら意味が違うらしい。両者は同じ「近代」という言葉から派生していながら... 続きを読む
投稿日: 2008/12/7 投稿者: 倒錯委員長
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