ローラ達が住んでいる大きな森は、今では人が多くなり、父さん以外の鉄砲の音が聞こえてくる。獣達も姿を見せなくなった。父さんはこんな土地は好きじゃない、獣達がのびのびと暮らせ、大きく深呼吸できるような土地が好きなのだ。ローラは生まれた森を離れ、おじいちゃん・おばあちゃん、おじさん・おばさん従兄弟達と別れ、遥か西部のインディアンたちの住む大草原を目指し旅立った。
何で、インディアン居留地を目指したかというと、普通の土地を購入しようにも高すぎるので、出来たもんではなかったそうです。なので、法を犯してインディアン居留地に土地を求めたのだ、とあとがきにはありました。なので、この土地で生活するには色々な困難がありました。
まず、不法な土地なので隣人が少ないということです。大きな森も人は少なかったですが、親戚がいたのでお互い助け合うことが出来ました。ここではそれが出来る相手がごく僅かしかいません。家を建てることも、畑を耕すことも、一から始めなければならないのに、父さん一人に頼るしかないのです。
そして、インディアンとの関係です。アメリカはもともとインディアンの国であったものを白人が占領したのです。インディアン達の土地を白人が次々に奪っていき、この頃にはインディアンの住む場所は僅かしかありませんでした。白人のことを快く思っているインディアンが少ないのも当然のことです。敵意を持った多くのインディアン達に囲まれての生活で、いつ彼らの攻撃が始まるのかという恐れが常にありました。
そのような不安要素が沢山ある暮らしの中でも、インガルス一家は喜びを見つけ、生活を楽しんでいます。父さんのバイオリンは、大草原の中でも優しく強く響いています。シリーズの中では一番シリアスな話ではないでしょうか。