- 【 講談社ストアはこちら 】 - 西尾維新最新作『恋物語』やAKB48の『指原莉乃1stフォトブック』など今人気のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
大英帝国という経験,
By
レビュー対象商品: 大英帝国という経験 (興亡の世界史) (単行本)
近年方法論的に多様化の一途をたどるイギリス帝国史研究の現状を紹介してくれる一冊。北米13植民地を主軸としたイギリス第一次帝国から、アメリカ独立に伴い東方に軸足を移して19世紀初頭に整う第二次帝国への変容の過程を、アイデンティティや人々の「帝国経験」を切り口に論じていく。帝国の建設に参画した一般の民衆の論理や、帝国建設のパートナーとなっていくスコットランド人たちの歴史経験。自立志向の植民地を家庭を通じて帝国に繋ぎ止める役割を担った移民女性たち。大衆社会の成立に合わせるかのように民衆に寄り添う「帝国の母」としてのイメージを確立し、現代的イギリス君主制の礎を築くヴィクトリア女王。労働時間短縮に伴って高まる大衆のレジャーへの関心と、帝国と手に手を取り合って進む観光開発。そして、紅茶が国民的飲み物の地位を獲得して行く影で進行したインドやスリランカのモノカルチャー経済化とそれによって引き起こされた飢餓や現代にまで連なる民族問題などなど・・・。「はじめに」で展開されている問題意識からぶれている所もなきにしもあらずだが、様々な地域や人々の織り成す歴史経験を、文化史、移民史、社会史、女性史や、表象論、文学作品など多様な切り口とエピソードを導入しつつ、大英帝国の再編という大きな物語として総合する手腕はやはり見事という他にない。イギリス帝国の政治外交史的側面に関心のある人にはおそらくあまり好まれないだろうが、帝国は必ずしも政治家や外交官、将軍たちによってのみ築かれたわけではないということを本書は再確認させてくれる。面白かった。
14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「世界史」では理解できない奥深さを垣間見る,
By 絹のつぶやき (東京都港区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 大英帝国という経験 (興亡の世界史) (単行本)
英国は不思議な国である。島国から七つの海に乗り出し世界の至る所で植民地経営を行った。広大なインド支配など見れば数の力ではなく、統治の「システム」に答えがあるのだろう。しかも独立後の今も旧植民地へ陰に陽に影響力を及ぼす「力」の源泉は何か。本書は大英帝国の本質を暴く力量には欠けるが、エピソードを交えながら多面的に大英帝国時代の各方面、各階層の様々な動きを丁寧に記述することで、時代の匂いを見事に伝えている。また与件としてきた世界を取り巻く多くの枠組みも実は大英帝国の賜物と知る。やはり英国の懐は深く、英国民は生まれながらにして立つ視点が異なるのだ。現在EUの一員ながら大陸と距離を置き、今また米国とも一線を画そうとする英国。同じ島国ながら何が同じで何が違うのか、もっと知りたい。
9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
大英帝国の世界史への貢献,
By
レビュー対象商品: 大英帝国という経験 (興亡の世界史) (単行本)
イギリスの世界覇権の確立や経済ネットワークの構築に関する著作は数あるが、本書はアメリカ独立以降のイギリスの独特の経験について社会学的にみていく。やや珍しい視点だといえよう。移民、奴隷、女性といったこれまで歴史の「主役」とは描かれてはこなかった部分に光を当て、イギリスだけが唯一(少なくとも世界で最初に)経験したものとは何か、それがどんな影響を現代の我々に与えているか考えさせられる。 比較的地味なトピックであるが、資料や記述などにおいて歴史家としての度量を問われるものであったといえよう。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|