NHKスペシャル「大英博物館」オリジナル・サウンドトラック 「大英博物館 VOL.I」。他に、「
VOL.II」 と 「稔 -MINORI-」(コンピレイション) が存在するが、「稔」は残念ながらかなり昔に廃盤のようである。音楽は式部。CM曲や番組音楽などを多く手掛ける作曲家:篠崎正嗣と大島ミチルの2人が新たに結成したユニットだ。
NHKスペシャル「大英博物館」は、イギリスの大英博物館に収められた秘宝と、その歴史を辿る内容で、全10回・1年に及ぶ大型番組だ。単に博物館の展示物を紹介するだけでなく、現地の遺跡を撮影した美しい映像と、CG(コンピューター・グラフィックス)による再現映像を同行させる。
テーマ曲「VOICE OF TIME」は、♪ヨリ〜ヨリ〜ヨリ〜ヨリ… という意味を持たないヴォーカルがメイン・メロディーを奏でる異色の楽曲だ。土着的な旋律で、現地女性ミュージシャンが歌っているらしいが、誰なのかは不明。「VOICE OF TIME」は、おおたか静流による日本語詞のヴォーカル・ヴァージョンや、エンディングのオーケストラ・ヴァージョンなど、様々にアレンジを変えて各所で使われている。
民族楽器が多く使われている以外に、フル・オーケストラやシンセサイザーも使われるなど、かなり実験的な内容。公営放送らしからぬ、強い個性を持った作品である。土着的で哀愁を帯びた旋律の数々。3曲でヴォーカルを務める「おおたか静流」のエスニックな高音。好みは分かれるだろうが、聴き所は満載だ。
民族楽器が大活躍する 2. TAPESTRY〔つづら織り〕。シンセサイザーの物悲しい響きに女声のスキャットが載る長編 3. LONELY WOMAN〔歴史の中の女たち〕。大航海時代を思わせる、オーケストラによるダイナミックな 4. GREAT RULER〔偉大なる支配者〕 あたりが特に良い。