厳冬の北海道の刑務所から脱走した死刑囚たちが、吹雪のなか、次々とすさまじい勢いで倒れていくなか、生き残ったのは無実の罪を着せられた健サンと、尊属殺人の文太兄ィのふたりだけ。70年代の東映2大スター!
空きっ腹を抱えて、生きるためにドブネズミの丸焼きを頬張り、突然道に倒れている踊り子を助けたり(検尿、検便まであり!)、日雇いの仕事を地道にやったり、健サンの宿泊先のテレビではペチャパイコンテストをやってたりと、有無をも言わせぬテンポよいストーリー展開でどんどん話が進んでいく、さすがの石井輝男作品!
その間におなじみ小池朝雄(本当は渡哲也の予定だったが病気で降板)、三谷昇や三井弘次、山本麟一など、顔もキャラも個性派たちがどんどん登場してはすぐ消えていき、最終的に健サンの敵、田中邦衛への復讐へと向かっていきます。
この邦衛の非道ぶりが最悪に不快で、しかも片目が灰色で、さらに歯はボロボロ(本当に気持ち悪い!)、それで殺人はするわ、強盗はするわ、偽証するわ、本当にたちが悪すぎて最高!この邦衛をぜひ観てやってください。
最後、健さんに当然やられるのですが、そのやられっぷりがまた見事!スプラッター映画も真っ青です(笑)。最強です、石井輝男!
豪華なキャスティングですがあまり評価されていませんし、今回が初ソフト化ですが、東映アクションの隠れた名作です。