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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
稀代のストーリー・テラーがつむぎ出す14世紀イングランドの人間ドラマ,
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レビュー対象商品: 大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫) (ペーパーバック)
1500万部を突破して世界が瞠目した『大聖堂』。ケン・フォレットは3年の歳月をかけて、邦訳版は文庫上・中・下巻合計1999ページという前作を凌ぐボリュームの巨編を18年ぶりに続編として送り出した。舞台は同じイングランドのキングスブリッジ。時代はあれから約150年後の14世紀である。本書では大聖堂はあくまでシンボル的な存在であり、前作で活躍したトムやジャック、アリエナの末裔たちが織りなす人間ドラマが主流である。 主人公格のマーティンとカリス、グウェンダをはじめとする登場人物たちが幾多の試練に見舞われながら、物語は1327年11月から1361年11月までの34年間が描かれる。 はじめは橋の崩落、フランスとの100年戦争で荒れた国家、さらにはヨーロッパを席捲するペストの猛威。これらの災厄にくわえて、さまざまな人々の野心、貪欲、希望、愛憎、そして復讐、人間の生み出すさまざまな思いと葛藤。読者は、思わずマーティンやカリス、グウェンダらに感情移入してしまい、ある時は絶望し、ある時は憎悪し、またある時は喜びに打ち震えること請け合いだ。 また、彼らが子供時代に遭遇した“事件”の謎がこの長い長い物語の最後になって、“幸運の切り札”として解き明かされ、利用されるといった仕掛けもほどこされている。 本書は、前作ほどの歴史絵巻的なスケール感は感じられないが、個々の人間の営みがより一層身近に、まるでそこにいるかのように読者に訴えかけてくる。まさに稀代のストーリー・テラー、ケン・フォレットがつむぎ出した14世紀イングランドの一大ロマン小説である。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
神の御心,
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レビュー対象商品: 大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫) (ペーパーバック)
自分で判断できないときに,他人に:時に神に:その判断をゆだねる教会と,現実問題を把握しきっている市民との埋めようのない溝が明らかになっていく。今も昔も,権力者は私腹を肥やすことしか考えていないのだ。 救いとはみんなの物ではなく,まずは自分たち(教会)の物なのだろう。 橋の崩壊から急展開し始める話は,この後の巻でどんどん進みそうだ。 分厚いけれども,非常におもしろく,飽きさせない作品だと思う。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
タイトルに釣られて,
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レビュー対象商品: 大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫) (ペーパーバック)
期待して読んでしまう。しかし、ちょっと違う。まず、アリエナのような女性は出てこない。それから前作では、大聖堂ができるまでのプロセスが鮮やかに描かれていて、いつかこの目で大聖堂というものを直に見てみたいという衝動が沸き起こったものだ。 今度の作品では、それよりも中世の価値観に暮らす人たちの人間模様を描くことに力が入っている。とはいっても、時代は変われど人間のすることなど、変わりようが無いのだ。 今作品も建築物の話は盛り込んではあるものの、ストーリーにはあまり関係がない。 前作の大聖堂同様、読みでは確かにたっぷりある。冒頭に語られる、騎士の秘密とは?最後まで飽きずに読ませる仕掛けもちゃんとある。
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