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そうそう、ランチに出前をしてくれるワシントンDCのお店を10軒ほど見繕ってリストにしておきましたよ。
えっ、この辺で現金の引き出しはできるかって?ホワイトハウスの地階に信用組合のATMがありますからそこでどうぞ。
…とまぁ本書は硬軟とりまぜながらもいたって真面目な、大統領に就職した人のための手引き書なのです。
いくつか翻訳に難のある点を以下に指摘しておきます。というのもなかなか面白い本だけに今後再版されるかもしれませんし、その際には改訳したほうが読者には親切でしょう。
34頁:ひとつの文章に「このデスクは」という主語が重複して登場していますよ。
72頁:大統領が記者団の質問をはぐらかす回答例として「宿題をきちんとなさっているようですね」という表現が紹介されています。大人の記者に対して大統領が「宿題をちゃんとやっているね」という発言は妙です。たぶん原文は「homeworkをしたね」というものでしょうが、これは「下調べ」という意味です。こちらの状況をかなり調べた上で質問をしてくる相手に、You did some homework.と切り返すのは珍しくありません。
78頁:シークレットサービスのビジョン・ステートメントを「優秀さの伝統に基づいて未来の挑戦に立ち向かう」と訳していますが、後半の原文は「Meeting the Challenges」であり、「難局に対処する」というほうが適訳だと思います。
代々の大統領が加筆してきたそうですが、ホワイトハウス(ここに住むことは別に義務ではないそうです)の住み方日常の過ごし方が描かれていて、たとえば「有名人に会いたいとき時」は、直接招待してどんなポップスターでも俳優でも、まず会えないことはありません(笑)というアドバイスや、見たい映画は全米映画協会の好意でいつでも観れるようになっている(WHの中に映画館がある)とか、朝起きてからの仕事の進め方や休暇のとり方とか、一人の等身大の人間が、大統領職をこなす上でのアドバイスが書かれていて、とても興味深かった。部屋の内装は好きなように変えられて、家具はほぼすべて企業から寄付で、アメリカの製品でなければいけない、などなど。面白い指摘に満ちています。クリーニングの代金は、給料からひかれます(笑)とか。
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