この画集には、一つ面白い設定が付いている。それは、この画集に掲載されている絵が、大神の世界のある神社に奉納されていた絵巻物であった という設定だ。
物語を振り返るという意味ではなく、公式設定資料集というわけではなく、物語の一つとして書かれていることに注目してもらいたい。
現実として、掲載されているのは、ゲーム中に出てくる妖怪、魑魅魍魎の日本画風イラストのイラスト集である。
ゲームで新しく出会った敵には、ワンカットのイラストが入る演出があるのだが、あのイラストが掲載されている。
これは大神絵草紙には掲載の無かったもので、事実日本画や水墨画の好きな自分としては、このイラストをじっくり見てみたかったという理由から購入したと言っても過言ではない。
イラストを見ていて、気がつかれただろうか?合間合間のイラストの継ぎ目に、 一寸神社 という判が押されていた事を。
イッスンが天照との旅の合間に描いた絵を、この判子を押しつつ編纂し、一つの巻物としてある神社に置いた… という設定を生かした、憎い演出である。
その神社のある場所は明記されてはいないのだが、ゲームをしっかりやりこんだ人なら、きっとあそこら辺かな?と解るような場所の説明があるので、それは是非購入して確認していただきたい。
後半部分は、他レビューにもあるように、セリフ集になっている。
もう一度あの場面のセリフを聞きたいと思っても、録画してあるDVDとは違って、ゲームというのはその場面に辿り着かなければ、同じ場面を見ることが、なかなか叶わない。
そういう意味でも、このセリフ集には一見の価値があると私は思う。
また、最終戦… ある場面でイッスンから天照に思いのたけを語る場面があるが、あの場面の全セリフも収録されている。
是非、サウンドトラックの『Reset〜「ありがとう」』を聞きながらじっくり読みたい部分だ。
また、大神絵草紙同様、表紙カバーを外すと、ある大きなイラストが掲載されている。
そのイラストがどういうものかは、是非手に取って確認していただきたい。
イッスンと天照の絆というのを、再確認できるような仕様だと思う。
私は大神の1ファンとして、この本を買って本当に良かったと思えてならない。