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大盗禅師 (文春文庫)
 
 

大盗禅師 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

徳川幕府の転覆と明帝国の再興を策して、怪僧と浪人たちが暗躍する。全集にも未収録の伝奇ロマン長篇が三十年ぶりに文庫で復活!

内容(「BOOK」データベースより)

大坂落城から三十年。摂津住吉の浦で独自の兵法を磨く浦安仙八の前に、ひとりの僧が現れる。妖しの力をあやつる怪僧と、公儀に虐げられる浪人の集団が、徳川幕府の転覆と明帝国の再興を策して闇に暗躍する。これは夢か現か―全集未収録の幻想歴史小説が、三十年ぶりに文庫で復活。

登録情報

  • 文庫: 525ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/02)
  • ISBN-10: 4167663058
  • ISBN-13: 978-4167663056
  • 発売日: 2003/02
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 139,672位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bdn
形式:文庫
物語の舞台は関ヶ原はとうに過ぎ大阪の陣で豊臣氏が滅び、ついには島原の乱も平定され、世が後の徳川政権のような法度でガチガチにならないまでも、世界史上にも類を見ない200年に渡る泰平の世にかわろうとする三代家光将軍の頃である。後からみれば非常に安定している徳川幕府も実は関ヶ原以降ドタバタと他の勢力をすりつぶし、慌ただしく権威を築いていった事実があり、そこには士農工商に治まらない、各役で取りつぶされた大名達の遺臣(既に子供達以降だが)浪人が不穏勢力として、まだまだ織豊時代の活力をわずかに保ちつつ、かたや士官しての安定をも渇望しやり場のないエネルギーを蓄えていた。そこに登場する怪僧大濤禅師により、兵法がだけが取り柄だが人間的には無垢かつ欲もない浪人の子、浦安仙八が徳川転覆の企てに引き込まれ、やがて禅師を一種の媒介として由比正雪の陰謀、果ては清に対し義戦を続ける国姓爺こと鄭成功の戦いにまで巻き込まれていく壮大な物語である。この物語の魅力は何といっても登場人物達である。得体の知れない禅師から、義士鄭成功、そしてかの由比正雪と全てがそれぞれに読者を惹きつける不思議な魅力を放ち、摂津の漁村から大陸まで所狭しと活躍する。ともすれば突飛とも言えるような世界を見事なドラマにかき立てている快作である。司馬氏本人が全集収録を拒んだといういわくつきだが、世に「わけあり」ほど面白いものもないのも事実。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
司馬45才、「坂の上の雲」の新聞連載開始とほぼ同時期に、週刊誌に連載された作品である。

物語は17世紀中頃、家光の代になって世の中が戦乱から遠ざかり徳川300年の太平が始まろうとしていた頃、由比正雪が不平牢人を集めてクーデターを企てた慶安事件を題材にとっている。が、司馬自身は「由比正雪を書きたかったのではなく、治世に謀反を企てる人間たち」を書きたかったという。

由比正雪のクーデター計画は大阪、江戸、駿府の同時蜂起を狙った大規模なもので、豊臣の遺臣も多く残っていた時代、ひょっとするとこの事件をきっかけに再び戦乱となり徳川幕府は転覆していたかもしれない。同じ時期、中国では清が明を滅ぼそうとしており、明の残党である鄭成功の物語も、この小説のもうひとつの軸として描かれていることを考えると、この17世紀中頃という時代が、時代の変わり目となり得た可能性も大いにある。

治世から動乱へ向かう「時代の気分」をひとつの大きなテーマとしている司馬にとってこの題材は、幕末から明治を扱った多数の作品に通じるものであり、その意味では一貫しているといえるだろう。

ただ、この作品を全集に入れるのを拒んだ、というエピソードからすると、やはり「時代の気分」を書ききったかどうか、という点で不満があったのかもしれない。物語のスケールは大きく構成も緻密で娯楽時代小説としては申し分ないが、読後感にはさほど残るものはなかった。

このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
禅師、由比正雪、鄭成功の間をふらふらするのは主人公ばかりではなく、作者も、のような気がします。決めないでだらだら書く、ということは司馬遼太郎に限ってないとは思うのですが、そんな印象を持ちます。だから全集に収録したくなかったのでは? と勘ぐってしまう。
大司馬遼太郎の著作として異質なので、そういう意味で読む価値はあるように思います。
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投稿日: 2007/9/27 投稿者: magic11
作者が全集に収録するのを拒んだという本作。いい作品だと思うんだけどなぁ。
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投稿日: 2006/9/12 投稿者: ピエロ
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投稿日: 2006/8/15 投稿者: jinya
空想と現実が共存する異色作
摂津住吉に生まれた、非凡な剣術の才を持つ浪人浦安仙八が、大濤禅師と出会って徳川転覆を謀る秘密結社で暗躍し、果ては中国にわたって明帝国再興を目指す鄭成功の下で将軍と... 続きを読む
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投稿日: 2005/6/17 投稿者: しばしば
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投稿日: 2005/6/17 投稿者: しばしば
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実在する人物たちなのか?フィクションなのか?全く先入観なしに読み始めた。ただひとつ謀叛は成就しないであろうということだけはわかっていたが・・・... 続きを読む
投稿日: 2005/6/10 投稿者: noveltyhunter
司馬氏の作品としては評価が低いかも
 徳川時代初期の由比正雪が起こした慶安事件を題材とした作品。... 続きを読む
投稿日: 2004/9/29 投稿者: ai0610
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