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大王から天皇へ 日本の歴史03 (講談社学術文庫)
 
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大王から天皇へ 日本の歴史03 (講談社学術文庫) [文庫]

熊谷 公男
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

王から神への飛躍はいかにしてなされたのか なぜ天下を治める「大王」たちは朝鮮半島・大陸との貪欲な関係を持ったのか。仏教伝来、大化改新、壬申の乱……。試練が支配体制を強化し、「日本」が形成される

内容(「BOOK」データベースより)

四世紀、倭王権=ヤマトはカラ(半島)と出会う。列島の君主は、朝鮮半島・大陸との関係を持つことで、鉄や先進技術・威信財を独占し、その再分配で地方の首長と互酬関係を築く。緊迫する半島情勢、渡来人の定住、王位継承争い、仏教伝来、大化改新、クーデター…。度重なる試練が支配体制を強化し、神の代理人=「治天下大王」が、「現神」=天皇になった時、「日本」が誕生する。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/12/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062919036
  • ISBN-13: 978-4062919036
  • 発売日: 2008/12/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:文庫
纏まった形での古代史で、井上光貞の中央公論版以来の期待感を持って読んだのだが、40年近く経っても、なかなか、大きな飛躍は望めないものだなあ、と歴史学のたいへんさを感じた。大筋として、大発見で、そんなにはなしが変わってしまっては居ないし、40年前に良く分からないことは、依然としてよく分からないのだ、ということが良く分かった。考古学的な発見は、かなり近年のものまでフォローされているが、なかなか「記紀」にある叙述の「真実」を明らかには出来ないものらしい。中国韓国への奇妙な「配慮」は大分遠のいて、普通に書いているほうだとはおもうが、それでも、どことなく記紀の記載より、好んでアンダーエスティメート気味に倭の力を記載する風潮は残っている。もちろん記紀の内容も夜郎自大的なところはあるだろうが、4世紀に海峡を渡って半島で、広開土王に敗れるまで新羅百済をやっつけた実績は、かなり重く見てよいと思うのだが。19世以降のネーション=ステーツ的な国家観など通用する筈がない当時にあって、その尺度で物を見て、任那のような存在がなかったと断言したり、半島への影響力を過小評価する傾向が感じられるのは残念な気がする。こんなことは自国愛とか保守とか差別とかそんなはなしとは関係がないわけで、もう少し過去の記述に即して考えても良いのではないか。そういう意味では井上光貞版はかなりフェアーだったし説得力があった。
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By 八雲立つ VINE™ メンバー
形式:文庫
アメノシタ(天の下)、これを治めるのが大王、つまり天皇の前身だった。アメノシタの範囲は広がったり狭まったりしたが、それを治めるのが天皇だった。それを決めるのに、当初は有力豪族間の談合により共立されたが、やがて後継を自分で決めるようになってゆく。

天皇の誕生を語るのに、これほど明快な本は無い。大筋をはっきりと打ち出したこと、それは一般読者にとってきわめて有意義だった(すくなくともわたしにとっては)。

もっとも、歴史叙述において歯切れの良さには往々にして落とし穴が待っていることもある。再度読み返したが、やや図式的に過ぎる点があるかもしれない…。

本書を読んでから、今刊行中の、同じ講談社からの新シリーズ「天皇の歴史」に進まれるとよろしいのではないかと思う。
【追記2011年3月】大王から天皇が誕生するに際し、伊勢神宮が大きな役割を果たしたことを最近出た武澤秀一『伊勢神宮の謎を解く〜アマテラスと天皇の「発明」』(ちくま新書)で知った。天皇とはなにか、その誕生の実態について大いに考えさせられた。併せて読まれることをお勧めします。
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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:文庫
 列島西部に成立してきたクニは次第にまとめられ、地域的王権を形成する。それがやがて朝鮮半や中国大陸の王朝と本格的に外交関係を迫られる。こうして対外関係をもつと同時に、それをてこにして列島内部に対しても自覚をもって主権国家として臨むようになる。
 その「大王」がやがて「天皇」となり、その国が「日本」となる。そこに至る経緯を東アジア的文脈において、考古学的な成果、現代の文献批判から明らかにしていく。我々の由来について明快な視座を与えてくれる。
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