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大炊介始末 (新潮文庫)
 
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大炊介始末 (新潮文庫) [文庫]

山本 周五郎
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自分の出生の秘密を知った大炊介が、狂態を装って藩の衆望を故意にうらぎらねばならなかった悲劇を描く表題作。自分たちはおたふくであるときめこんでしまっている底抜けに明るく情味豊かな姉妹の物語『おたふく』。奇抜な視点と卓抜な文体で「剣聖」宮本武蔵を描き、著者の後半期の出発点となった意義深い作品『よじょう』など。さまざまな傾向の短編から代表作10編を選りすぐった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山本 周五郎
1903‐1967。山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926(大正15)年4月『須磨寺附近』が「文芸春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が’43(昭和18)年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 525ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1965/01)
  • ISBN-10: 4101134073
  • ISBN-13: 978-4101134079
  • 発売日: 1965/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
古いものは戦後まもない昭和22年から、昭和33年ごろまでに書かれた「山周武家物」を中心とした短篇集です。平安朝もの一篇「牛」が一風かわった趣向で、彩りをそえています。

さて、山本周五郎作品はどうもどことなく鼻について、というかたは本書の「ひやめし物語」「よじょう」だけでもおすすめします。基調が乾いた明るさだからです。情緒のほうにあまりいかない。

とくに「よじょう」は、そちらのほうにいちどは行くのかな? と思わせておいて、行かない。確かにこれは山本周五郎の転換というか芸域の拡大であるといえると思います。

「ひやめし物語」は、登場人物のおおらかな人柄が読み手の気持ちをきっとほぐしてくれるでしょう。昭和22年4月に発表されたこの作品は、敗戦からまさに立ち直ろうとする当時の読書人たちの感受性に、ある種の慈しみと滋養として働きかけたはずだと、そんなことを思ったりもします。
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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 昔、一度読んだことがあった。
 覚えているのもあったがほとんどは忘れていた。
 「ひやめし物語」「よじょう」(題がひらがななのがいい)「こんち午の日」「なんの花か薫る」「ちゃん」はおぼろげに覚えていた。こういうものが山本周五郎らしい、というイメージがあるためだろう。

 表題作の「大炊介始末」や「山椿」も、山本周五郎らしい作なのだが、その「らしさ」が鼻につくきらいがある。
 その点、「落ち葉の隣り」は、意外な終わり方をする小説だった。
 同じ長屋ものでも「おたふく」とは大違いである。

 「なんの花か薫る」は、結局は武士は武士として生きる、という話。「人情裏長屋」の信兵衛が最後は武士として生きる道を選ぶのと代わりはない。ただ、その結果が人に与える影響が全く異なっているだけである。

 新潮文庫の山本周五郎短編集としては、これが最初に刊行されたものらしい。

 解説に「これまで作者が短編小説で企てたいろいろなこころみを分類し、各分野から数作を選んで一冊にまとめるという編纂《へんさん》方法をとってみました。」とある。
 それで内容がさまざまになっているわけだ。

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