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大清帝国と中華の混迷 (興亡の世界史)
 
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大清帝国と中華の混迷 (興亡の世界史) [単行本]

平野 聡
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

輝ける内陸アジアの帝国はなぜ瓦解したか?ヌルハチが草創し、巨大な版図を誇った満洲族の王朝・清。乾隆帝の最盛期、苦悩に満ちた近代化、そして「中華民族」と「東アジア」の誕生までを描く新鋭の力作。

内容(「BOOK」データベースより)

北東アジアの雄・ヌルハチ率いる満洲人の国家は、長城を越えて漢人を圧倒し、未曾有の大版図を実現した。「中華の文明」ではなく、チベット仏教に支えられた、輝ける「内陸アジアの帝国」が抱え込んだ苦悩とは。「近代東アジア」と「中華民族」はいかに創り出されたか。

登録情報

  • 単行本: 390ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/10/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062807173
  • ISBN-13: 978-4062807173
  • 発売日: 2007/10/18
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 265,469位 (本のベストセラーを見る)
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By デルスー VINE™ メンバー
形式:単行本
岡田英弘・杉山正明の両氏に代表されるような、
一応は「中国史」に分類される領域を専門としながら、
むしろ塞外の遊牧民に注目する歴史家たちの活躍によって、
真の意味での「世界史」がモンゴル帝国に始まることや、
とくに元朝以降の中国史が、漢民族のみならず、
満洲・モンゴル・チベット・トルコ系ウイグルといった
周辺諸民族をも包み込むものに変質していったことについては、
ほぼコンセンサスが形成されつつあるように思う。

とはいえ、騎馬遊牧民がその軍事的優位を決定的に失う
近代以降の中国史については、彼らの筆がいささか生彩を欠くのも確かで、
たとえば岡田氏自身の『紫禁城の栄光』(共著)や石橋崇雄氏の『大清帝国』は、
申し合わせたように乾隆帝時代までで叙述を終えており、
清朝が内憂外患に苦しむことになる19世紀以降の「東アジア」史は、
暗示されるだけに留められている。
(逆に上田信氏の『海と帝国』は、まるで競合を避けるかのように、
 明清時代の東・南シナ海における海上交通の重要性を説くばかりで、
 内陸の遊牧民の歴史については、ほんの申し訳程度にしか触れられていない。)

本書によって描かれる「東アジア」の近代とは、
本来は騎馬遊牧民の系譜に連なる「内陸アジア」の帝国として、
緩やかな冊封体制のなかで「中華」の威信を保っていたはずの清朝が、
圧倒的な海軍力を背景に、対等な主権国家間の関係を要求する欧米列強、
そしていち早く近代化を達成した日本によって、
否応なしに世界大の角逐の場に引き擦り込まれていく過程であり、
この時生じた未曾有の規模の混乱は、もはや完全に修復されることはなく、
チベット問題ひとつを見るだけでも明らかなように、
現代の世界に対しても深甚な影響を及ぼし続けている。

「東アジア」が抱える諸問題の淵源を、きわめて明快に説いた本書は、
今後の日中関係を考える上でも必読の書だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
極東の島国に住む我々が漠然と持っている「東アジア」という半ば漠然とした概念はどこで植えつけられたのだろうか。
絶対多数且つ中華文明の中心でもあった漢民族を圧倒し、中国史でも最大の版図を残しながら、壮絶な崩壊により消滅した清国を通じて現在の「中華民族」と近代の東アジアの成り立ち、現代の中国の苦悩を描き出そうという著者の意図はある程度成功していると思う。
また、わかりやすい文章で、読み物としても楽しめるので、ビジネスで中国にかかわっておられる方も現代中国の歪を身を持って感じているだけに興味深く読めると思う。また、学校の世界史では近代史は年度末にサラっとしかやらないし、一方で日本史では清国というと日清戦争ぐらいでしか出てこなかったと思うので、高校生なんかが読むんでも楽しめるのではなかろうか、と思う。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:単行本
清国のダイナミックな興亡を描いた一冊。わずか一地方のリーダーであったヌルハチに始まり、ついに明国にとって代って大陸を統一して東アジアの大帝国となった清国。そして日本に敗れ、欧米諸国にむしばまれ、ついには一国民国家となっていく過程からは、学ぶことが多い。
 現在の中国の民族問題、チベット問題、朝鮮半島問題などが、その歴史的経緯によるものが多いことが了解される。これらの問題を考える上で、清を中心とした東アジアの歴史を学ぶことは必ずや有益であろう。
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