内田樹氏の著作は好きでよく読むし、中沢新一氏も学生時代(20年ぐらい前だけど)も何冊か読んでいるので、期待して読んだこの本。なかなか、知的興奮を覚えたんだけど、読み進めるうちに違和感を覚えてきた。
まぁ、こういう対談もの、しかもUSTREAMでも流したものを一冊の本にしたということなので、内容の深さが物足りないのはしょうがないし、軽妙なやり取りに終始しているのも仕方が無いと思う。
でも、消防車による注水をブリコラージュだって嘲笑したり、原発を神殿に例えて、それを崇めるのが大事だって言うのは、どうにも違和感を感じた。もちろん、著者の意図を私がきちんと理解できていない、浅読みでしかないのが原因なのかもしれないが、ちょっと怒りを覚えてるくらいだった。
中沢新一氏が「緑の党」を結成するのは結構だし、頑張って欲しいなぁって思うけど、震災後数カ月しかたっておらず、今、まさに、原発問題にどう対処すべきかっていう時に、原発問題を神的、霊的問題にするというのはどうなんだろう?それで、何か、今、解決するか?
なんて書くと、この本が面白くなかったように受け取られてしまうけど、実はかなり面白かった。福島原発問題が落ち着いたら、きっともっと、心安らかにこの本を読めるのだろうが、今読むと、解決策は原発を鎮めるために崇めたてまつるのだ、必要なのは、シャーマンだって読めてしまって、自分の心が抵抗する。ちゃんと読めてないのかぁ。