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大河の一滴 (幻冬舎文庫)
 
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大河の一滴 (幻冬舎文庫) [文庫]

五木 寛之
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (42件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」「傷みや苦痛を敵視して闘うのはよそう。ブッダも親鸞も、究極のマイナス思考から出発したのだ」と。この一冊をひもとくことで、すべての読者の心に真の勇気と生きる希望がわいてくる感動の大ロングセラー、ついに文庫で登場。

内容(「MARC」データベースより)

人生は苦しみと絶望の連続だ。その覚悟が定まったとき、真の希望と生きる喜びが訪れてくる。「歎異抄」の心を現代に問う衝撃の告白的メッセージ。NHK「ラジオ深夜便」で反響のトークエッセイも収録。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 328ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (1999/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4877287043
  • ISBN-13: 978-4877287047
  • 発売日: 1999/03
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (42件のカスタマーレビュー)
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心の救済 2007/2/12
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
本書は、バブル崩壊後の中高年層を中心とした自殺の増加を憂いた著者が、何とか自分にできる事はないかと考え、普段の著者のスタイルを捨て、肉声で人生のあり方・見方を語ったもの。それだけ、あの時代の人々の心が荒廃していたと言える。実は、その頃私も精神を病み、普段なら読まない説教じみているであろう(それは覆された)本書のような本に手を出した。

本書の基本的な考え方は、我々は大河を流れるちっぽけな水滴のようなものであるということである。そのような軽微なものだから、自殺しても良いという訳ではない。水滴はやがて海に流れ、蒸発して雲となり、そして雨になって大地に戻るであろう、という事である。輪廻転生の仏教的思想である。この例以外でも本書全体は、かなりの比重で仏教思想に覆われている。人生はそのようなものだから、敢えて自殺しなくとも、死ぬ時がくれば自然と死ぬであろう、つまり死に急ぐなという事である。

こうした考えを押し付けるのではなく、淡々と綴っている所に本書の特徴がある。上の例でも、もし死にたかったら死んでも良いとまで述べている。また、苦境にいる他人に対し、「励ます」のではなく、「慈愛」の心で接する大切さを説いている。私が患った鬱病患者に接するときの心構えと同一である。

最後に著者が本書を書くキッカケとなった中国の屈原という人の故事を紹介して終わりにしよう。屈原は志も高く、能力も優れていたが、あまりに清廉潔白な人柄のため、中央から追い出され、失意のまま辺境を歩いていた。ある川のほとりで嘆きの言葉を吐いた所、漁師が次のような詩を歌ったと言う。

     川の水が清らかに済んだ時は

     自分の冠のひもを洗えば良い

     もし川の水が濁った時は

     自分の足でも洗えば良い

簡単に言ってしまえば、臨機応変の事なのだが、人はその時に置かれた状況が全てだと思い込みがちである。そうではなく、物の見方を少し変えるだけで別の道も開けるという考えだと思う。

あの時代、本書によって救われた思いになった人は多かったのではないか。決して押し付けがましく無く、それでいて世の人を思う真摯な著者の姿勢が伝わってくる良書。
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31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
若い年代の人たちが生きていく上で苦痛に感じてしまう事がらとは、一体何でしょうか?社会の中で自分の価値が見出せなかったり、成功している他人を羨ましがったり、自分と比べ焦ってみたり、自己嫌悪に陥ったり、自分は何のために生まれてきてこのまま一体何処にいきつくのかきっとみんな考えたりすると思います。こんなマイナス思考の自分では駄目だと自己批判もしてしまうと思います。社会の行く先も自分の行く先も分からず悩んでいるような時、五木さんの「大河の一滴」を手にとって読んでみて下さい。きっと自分の肩に重くのしかかっていたものがふっと取り払われるような気がすると思います。これでいいんだ。と自分の存在を認めてくれるような一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 本書が出て、もうすぐ七年になる。
 しかし、年間自殺者数は連続して3万人を越え、信じられないような犯罪が日常的に起きつづけている。本書はまったく旧くなっていない。

 五木寛之、あるいは本書は「マイナス思考」というレッテルを貼られがちだ。それは半面、真実だと思う。

 五木が鬱っぽい気質をもっていることは確かだし、その文章からは通奏低音のようにため息が聞こえてくる。

 しかし、五木はマイナス思考を一つの「生きる智慧」に昇華させているという面も見落としてはならない。

「私がこれまで自殺を考えるところまで追いつめられながら、なんとかそこから立ち直ることができたのは、
この世はもともと無茶苦茶で残酷で、悲惨にみちみちているものなのだ、と思い返すことができたからだったと思う。」(34ページ)

 世の中を良いのが「あたりまえ」と考えれば、自分の身に降りかかってくるさまざまな障害を「災い」と受け止めてしまう。しかし、世の中はもともと無茶苦茶なのが「あたりまえ」だと思っていれば、さまざまな障害があっても「まあ、こんなものさ」と受け止めることができるかもしれない。

 本書から一つでも二つでもヒントを見つけて、つらい時代を生き抜く智慧を身につけてはどうかと思う。

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「人や世とはこのようなものだ」と、私が漠然と感じていたことを、仏教の深い理解を背景に、穏やかな口調で言い表されていて、読み進むうちに身体の力がフッと抜ける様な心地... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: Thanks_Given
タイトルが有名
新聞の紹介に引かれて購入しました。以前タイトルは聞いたことがありました。読んでいくうちに平成の名著であるということに賛同します。
投稿日: 12か月前 投稿者: いいさん
自分の芯となる一冊
... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: noise limit
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