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大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代 (平凡社新書 (016))
 
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大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代 (平凡社新書 (016)) [新書]

氏家 幹人
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

花のお江戸は屍あふれる町だった! 死体を使った刀剣試し斬り武芸者“人斬り浅右衛門”を軸に、水死体、生き胆、検死など、知られざる江戸のアンダーワールドを案内する。

登録情報

  • 新書: 227ページ
  • 出版社: 平凡社 (1999/09)
  • ISBN-10: 4582850162
  • ISBN-13: 978-4582850161
  • 発売日: 1999/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
江戸時代とはいったいどんな時代だったのか?
それは「水戸黄門」や「遠山の金さん」などの時代劇を見るだけでは知ることはできない。
なぜならそれらは「時代設定」が江戸時代なだけであって、そのなかで描かれるのは現代の脚本家によって書かれた、現代の価値観が支配するドラマであるからだ。江戸時代は日本が近代化する以前の世界であるから、本当は我々の想像の域を超えたものなのかもしれない。
このように身近なようで身近ではない世界、そんな江戸時代に氏家幹人はセクシュアリティやアンダーグラウンドなどの独特のアングルから光を当てる。

この『大江戸死体考』はその名のとおり江戸時代の「死体」についてあつかった本だ。膨大な文献を紐解くことから分かるのは、江戸時代という世界の(現代からみれば)ミステリアスな魅力だ。
水死体の異常な多さに検死する者が大忙しだったこと、刀の切れ味を測る「試し切り」に死体の胴を使われていたということ、その試し切りを見るための人だかりができていたこと、人の臓器が薬として売り買いされていたということはみな、現代を生きる我々には、江戸時代の民衆特有の猟奇的な欲望があったのではないかと思わせる。
しかしそれは、間違いだ。価値観は全領域に広がっているように見えて、空間と時間によって固有の領域がある。例えば国境を越えれば、食べないものも普通に食べる(韓国においての犬のように)。同じく現代の平和な日本においてこそ、亡くなった者の亡骸は手厚く葬られているが、時代が違えば死体のあつかい方もかわってくる。この本を読むに、江戸時代の民衆にとって死体は現代とは違い、より単純な物質として考えられていたのではないだろうか。
少なくとも(近親者のものではなく)死体一般に対しては。

今ではそれは空想することしかできない。
しかし空想の中だけだからこそ、我々はかの時代にミステリアスな魅力を感じざるを得ないのではないだろうか。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
巷の死体 2003/9/28
形式:新書
わずかニ、三百年前には、こんなに巷に死体があふれていたのかと驚くばかりだ。江戸の人たちは我々よりずっと死体と身近に暮らしていたというわけだ。ましてや、その死体や罪人で刀のためし斬りするというのだからまったく考えられない。

 しかし、本書を読んでいるとそういった非現実感が、見事に胸におさまってくるから不思議ではないか。非現実でなく、合理的に思えてくるのだ。現代では、たとえ罪を犯した者でも人間としての尊厳は守られている。しかし江戸では、罪人は人間ではないのだ。死体となると物扱いである。ここらへん、現代人には抵抗ある観念だが、わからないでもない。時代が要求した風俗というわけだ。
 あの山田浅右衛門も、俗称の「首斬り浅右衛門」が本当の姿だと誤解していた。!まさに眼からウロコである。史実をひもとくというのは、まことにおもしろい作業である。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
穢れと誉れ 2007/6/19
By sirou55 トップ500レビュアー
形式:新書
話のほとんどは介錯人として刑を執行し、残された遺体で試し斬りを行う山田浅右衛門らの話である。刑執行人というのはヨーロッパでも忌み嫌われて彼らだけの世界を形成する。日本でも同様で、山田浅右衛門は浪人でありながら試し斬りと人胆を用いた製薬販売を行い経済的にも裕福であったが、武士社会では穢れ(けがれ)として避けられ、世間からはあらぬ噂を流され冷ややかに見られていた。ただし浅右衛門とその弟子たちは「芸者」と呼ばれる一芸を極めたプロフェッショナル集団で、介錯人としての処刑や刀の試し斬りに幕府や諸藩からその存在を認められていた。明治になってもすぐれた刀剣鑑定家として名士と交流があった。

家伝の製薬「人丹」が肺病薬として名声があったというのは興味深く、明治になっても人油、骨粉などが「霊薬」として珍重されたというのは、現代の臓器移植や人体の一部を用いた薬品製造にも一脈がつながっているといえるのだろう。
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