大江戸神仙伝との出会いは随分昔になるが、私がこの本を知ったのは、同名のTVドラマを見たのがきっかけでした。
ある日、江戸時代にタイムトラベルする能力を身に付けた主人公が、現代知識を生かしてお江戸で生活するところから始まるお話しなのだが、所謂、アクションものとは違って、物語はまったりと進んで行きます。
主人公が身に付けた技術は江戸では「神仙の秘宝」とされ、ごく身近な人だけに幸運を運びますが、決して歴史に介入しようなんて考えていません。
雰囲気は、最近出版されている「JIN」というコミックが微妙に似ていますが、こちらには、有名人なんて殆ど出てきませんし、歴史的事件への介入もなく、江戸でできた可愛らしい愛人と、物見遊山に出かけたり、真夏に氷でお茶したり、といった他愛のないお話しばかりなんですが、これが面白い。
ネタばれにならないように、詳しく書けないけれど、正直、ストーリー性はごく僅かしかなくシリーズを通して、何か目的があるわけでもないのですが、江戸の日常生活がとても良い。
できることならと、つい思ってしまう生活を主人公は送っています。
最近は時代劇が下火だけどノウハウはあるので、本当の江戸生活を紹介するつもりで、大江戸神仙伝をTVドラマでリメークしてくれないだろうか?
確か、前のドラマのラストシーンは、同名の古書が現代の古本屋に飾られている、というものだったように記憶している。原作にかなり忠実だったように覚えている。