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大江戸えねるぎー事情 (講談社文庫)
 
 

大江戸えねるぎー事情 (講談社文庫) [文庫]

石川 英輔
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

精密なデータに基づいて現代と江戸時代の庶民の暮らしを比較すると……〈酒〉〈米〉〈あかり〉〈旅〉など24項目の中で描かれる、江戸時代の人びとの豊かな日常生活の細部。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

かつて世界第一の規模を誇ったころの江戸は、じつに無駄のない省エネ都市として栄えた。その知られざる豊かな知恵を掘り起こし、尨大なエネルギーを消費して"無"へとつき進みつつある現代人の生き方に警鐘を鳴らすべく、精密なデータをもとに両時代の暮らしを比較活写する異色の新文化論。図版多数。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 講談社 (1993/7/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061854313
  • ISBN-13: 978-4061854314
  • 発売日: 1993/7/6
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 著者の姿勢が凝縮されている本, 2003/6/23
レビュー対象商品: 大江戸えねるぎー事情 (講談社文庫) (文庫)
 江戸時代と現代の、日常生活でのエネルギー消費量を比較したもの。比較するために、江戸時代の暮らしを紹介しているところが興味深い。
 そして、「事情シリーズ」や小説「大江戸シリーズ」で繰り返し書かれることがこの本の中にすべて詰まっている。

 「何しろ、江戸の町奉行所の人員は、行政や裁判から警察業務の担当者まで含めて、たったの二九〇人しかいなかったのだ。これで、武士以外の五〇万市民を相手にしたのだから、勤労者人口の七人に一人が公務員や準公務員だという現代民主政府のような小うるさい干渉などできるはずもない。また、教員免許も初等教育についての制度や法律もなく、庶民のための初等教育予算はゼロ。手習師匠は、実質的には自由放任で自由競争だった。」(160ページ)<BR!> エネルギーの消費量がどうこうではない。
 世の中のあり方を問題にしているのである。

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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 今の生活を考えさせられる本, 2004/6/2
レビュー対象商品: 大江戸えねるぎー事情 (単行本)
この本はとにかく読んでいただきたいの一言である。

昔の日本人は、与えられた大自然に感謝し、その営みを壊すことなく、その中で合理的に生きていたのだということを実感することができる。一見すると、今の生活から比べてたいへんそうだなぁと思ってしまいそうだが、よくよく考えてみると、現代よりも人間らしい豊かな生活をしていたのではないかと思う。

自然は無尽蔵にあるかのように、これまでの蓄えを食いつぶし、ただひたすら”今”だけの満足を追い求めて、日本だけでなく世界中のあらゆる資源を浪費する。こんな社会が長く続くことは考えられない。本書に述べられているように「無から有は生じない」のである。

日本人はありとあらゆるものに神が存在するという信仰を持ち、自然に感謝しながら生きてきた。その思いは今の時代にあって全く古さを感じさせない、素晴らしいものだ。すべての恵みに感謝し、われわれを生かしてくれる地球にもっと目を向け、新しいライフスタイルを考えるきっかけを本書は与えてくれる。温故知新、先人は常に新しい道を示すヒントを与えてくれている。

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 現代生活のエネルギー浪費を認識できる, 2009/3/7
レビュー対象商品: 大江戸えねるぎー事情 (講談社文庫) (文庫)
かつて世界一の大都市と言われた江戸の生活が、いかに少ないエネルギーで
営まれていたかを具体的な数字で紹介する文化論。
例えば米の生産では、田植機などない昔はほとんどが人の手によるため、
1キロカロリーの人力を投入すれば(食品の熱量として)15キロカロリー程度の米を収穫できる。
得られるエネルギーは投入時の15倍に増えるという計算。
これは1町歩(1ヘクタール)の田から2.4トンを収穫でき、それを3人が半年がかりで毎日働いたという条件で
試算したものだ。一方、現代の米づくりでは投入エネルギーの1.5倍にしからない。

江戸時代の暮らしや庶民の風俗を語りながら、こうした使用エネルギーの比較を試みる。
あかり、水、米、魚、野菜、着物、住まい、涼む……と続く。
先に進むにつれてエネルギーの比較が占める文章の割合が少なくなり、文化論はだんだん二の次に
なってくる感がある。それでも江戸の(あるいは現代とは異なる)日本人の暮らしに興味がある人にとっては
充分楽しめる本だろう。数字が多いが、ややこしいと感じる人は読み飛ばしても趣旨は伝わるはずだ。

痛烈に現代の暮らしを批判するような暑苦しさがないのも良い。
著者も本文中で「江戸時代の生活に戻ることなどできるはずがないし、また、戻らずにすめば
それにこしたことはない」と述べている。
ただ、エネルギー消費という観点でいかに我々が贅沢をしているかを認識するだけでも、
地球温暖化問題に取り組む際に違いが出そうだ。
もちろん、著者が現代の生活の仕方に批判的な立場は明らかで、各章ともちょっとした皮肉は付け加えてある。
冒頭のミクロコスモス(エコスフィア=生命地球儀)の実験の紹介が印象深い。
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