大正+女の子+野球という未視聴者にはミスマッチな印象を与える要素を、巧みにブレンドし描いた本作だが、私としては大正に生きる淑女達の成長に注目して欲しい作品だと思った。
実際、当初の彼女らは勝利に対する飢えはおろか、次々と得点を重ねられてゆく惨状にすら無頓着なように映った。
そんな努力や苦悩とは無縁の淑女達だったが、子供チームに負けるという恥辱を覚えることで、人間として生きる上で何よりも重要な闘争心を初めて内に宿した。
その闘争心を糧に確かな志を持ち、努力を重ねることで得られた結果には、勝敗の如何に関わらず、確かに少女達の成長した姿がそこにはあった。
スポ根アニメで名作と名高いカレイドスター同様、努力を重ねることの大切さ説いたアニメ・・・というのは少しばかり大仰な言い方かもしれないけど、それに近いものを感じた。
勿論、この作品の一番の魅力は何だとすれば、「女の子達が可愛いところ」だということは念を押して付け加えておきます。
でも、そんな彼女らが華やかに映るのは、やはり物語を構成する基礎となる【起(提唱)、承(敗北)、転(努力)、結(成長)】が完璧で、堅実な作品がそこに構築されているからだと思う。
単クールであるが故の短さは感じたものの、非常に好感の持てる作品でした。