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大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)
 
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大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫) [文庫]

牧野 修
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本が戦乱に巻き込まれつつある、大正二十九年。逢坂女子美術専門学校に、四人の個性的な女学生が通っていた。画家としての才能あふれる池田千種。武道に没頭する男勝りな星野逸子。身体は不自由ながら想像力豊かな犬飼華羊。素直で女性らしい優しさに満ちた緒方陽子。戦争の足音が近づく不自由な時代にありながら、短い青春を精一杯謳歌する彼女たち。しかし、その明るい日々に、不穏な影が忍び寄り…。奇才・牧野修、渾身の青春時代小説が登場。

登録情報

  • 文庫: 395ページ
  • 出版社: アスキーメディアワークス (2011/4/23)
  • ISBN-10: 4048702866
  • ISBN-13: 978-4048702867
  • 発売日: 2011/4/23
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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2011年4月刊行の最新作。津原泰水が"ブラバン"を書いたときと同じく、牧野修が「青春小説」だなんて、絶対嘘だね!と勘ぐった方もおられようが、開けてビックリほんまにストレートな青春ものでありました。

舞台は大阪、を思わせる逢坂。あったかもしれないパラレルな世界ともとれる「大正二十九年」の物語。ともに藝術を志し、逢坂女子美術専門学校に通う4人の女子。冷たい知性と横溢する天才性を感じさせる池田千種、同じく天性の格闘センスを持ちその道を邁進する星野逸子、難病に冒された不自由な身体と、しかしそれを補って余りうる想像力の翼を広げる犬飼華羊、何事にも代え難い素直で柔らかな感性を持った緒方陽子。この強い絆で結びついた4人それぞれの視点を通し、とある猟奇連続殺人、あるいは戦争へと突き進む不穏な世相の中で輝く一瞬の「青春」が描き留められる。

そういえば牧野さんって大阪藝大卒だったよね、ということも思い起こされる、様々なアートの要素が散らされた物語。巻き起こる陰惨な殺人が、黒いオーラを放つ実在の絵画を象ったものであったり、藝術の存在意義を問う描写がところどころで顔を出したりと、このへん、作者らしいといえばらしいのだけど、意外やそうした(二重の意味での)マイナー調は今作ではあくまで影の存在に留まって、青葉のような若さの輝きはそれに呑まれない。そして「戦争」という破滅的な暗がりへと飛び込んでいく不穏な情勢だからこそ、この一瞬の輝きが愛おしく、その愛しさが直接、読後の清々しい喪失感とも繋がった。こういうのも、ありやね。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
牧野氏なのに、時代小説で青春小説だった

猟奇的な連続殺人事件といった牧野氏らしい要素があり、
それが各章を貫くメインのストーリーとなっている

しかし、大正時代の美術専門学校に通う4人の女性が各章の主人公となっており、
彼女達の青春のひとときの方が本当のメインのように感じた

芸術論や格闘シーン等、色々な要素があり、最後まで楽しく読めました

今までに読んだ著者の作品のなかで、一番好きな作品でした
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦争の足音が近づく不自由な時代、大正二十九年。

画家としての才能溢れる池田千種。

武道に没頭する男勝りな星野逸子。

足が不自由で、余命五年と宣告されていた犬飼華羊。

素直で女性らしい優しさに満ちた緒方陽子。

逢坂女子美術専門学校を舞台に、4人の少女達が短い青春を精一杯謳歌する。

牧野さんの小説なので、また歪んだ話ではないかと疑っていましたが、普通の青春小説でした(笑)

また、4人の主人公の中の一人でもある、池田千種と成苑先生の対話が『作品とは何なのか』と考えさせられるなど、随所深い話があり、なかなか面白かったです。

ただ、登場人物のほとんどが大阪弁を話しているので、苦手な人は注意です。
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