大検(高認)→慶応受験→東大受験
それぞれの受験先に対応した独学での勉強法を伝授。
英語、数学、国語、日本史、世界史、小論文、生物、現代社会
科目別勉強法。
模試の活用方法、おすすめ参考書、参考書の使い方・選び方、通信講座の使い方。
センター試験、東大受験の成績表も掲載。
この本の最大の特徴は、慶応、東大とは縁もない不遇の学生時代を過ごした筆者が数々の失敗を通じ、そこから得た本当の勉強法が具体例と共にきっちり描かれていることである。
大検、慶応、東大とそれぞれの勉強法は異なるものであり勉強が苦手な学生から、成績が伸び悩んでいる学生まで幅広い読者をターゲットとする。
よくあるその場限りの小手先のテクニック本とは違い、ここに書かれていることをきっちり実践すれば、受験に限らずあるゆる分野において一生を通じて役に立つことであろう。
筆者は「粘り」「切り捨て」「恐怖」これらを上手に使うことを独学で受かる基礎であると述べている。これには納得させられた。
「粘り」の部分では一例として復習より予習の大事さを説いているが、昔から成績が伸び悩む人はすぐに答えを求めがちである。
特に数学においては全くその通りで、まず、自分であらゆる方向から考え、悩み、苦しみそれから答えを得なければならない。
たくさんの解法をマスターしただけでは先々必ず伸び悩むことであろう。自ら学ぶ姿勢は忘れられがちな基本中の基本のことなのである。
「切り捨て」の部分では、「諦め」あるいは「脱完璧主義」が説かれている。効率という意味では欠かせないものである。
人によってはどうしても苦手な科目もあろうかと思う。又、受験校の試験科目の特性というものもある。
選抜試験ではない大検では4割とれば合格だ。100点をとる必要はない。それぞれの場面における正しい切り捨て方は必見である。
「恐怖」。ここは一番の落とし穴である。家族関係、友達との人間関係、世間体によるプレッシャー、病気や怪我など。
実は、勉強以外の要素が勉強そのものに悪影響を及ぼすことがある。東大の合格者は皆、努力して受かったのは間違いない。
でも、そういった努力できる環境を整えてくれた親など周りの大人、信頼できる友人の存在などの力は見逃せない部分である。
それがなければ逆に足を引っ張られる可能性もある。筆者はいじめによる高校中退という世間からの離脱により不遇の環境での勉強を余儀なくされた。
そのような環境で筆者が見つけた自律方法は是非読んでもらいたいところである。