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大森荘蔵セレクション (平凡社ライブラリー)
 
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大森荘蔵セレクション (平凡社ライブラリー) [-]

大森荘蔵 , 飯田隆 , 丹治信春 , 野家啓一 , 野矢茂樹
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

戦後日本を代表する哲学者のエッセンス。ものも過去もじかに立ち現れている! 問いと思考の変遷を鮮明に示す論考を、衣鉢を継ぐ4人がセレクト・編集する。大森哲学を知る最良の入門書。解説は4人の共同討議。

内容(「BOOK」データベースより)

私たちが見ているのは、物からの刺激が脳に作用して出来上がった「像」ではない。物はじかに立ち現われているのだ。―この国の戦後が持つことのできた最もオリジナルな哲学、対面する者に考えることを挑発してやまない強靱な思考、哲学とは歌うものではなく語るものだとした平明かつ鮮やかな文章―そのもとで学んだ四人の哲学者が、大森哲学のエッセンスを、その思考の軌跡を鮮明に示す論考を編む。最良のアンソロジー。

登録情報

  • -: 494ページ
  • 出版社: 平凡社 (2011/11/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4582767486
  • ISBN-13: 978-4582767483
  • 発売日: 2011/11/11
  • 商品の寸法: 16 x 11 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By JBHHLW
平凡社ライブラリーの哲学者セレクションシリーズは昔から定評のあったものです。
研究書ではなく原著を読め、できれば原語で、と言っていた教授も薦めていました。
著者の言葉をそのままセレクションしているのがいいのかもしれません。
もちろん編者の解釈で選択、編集されますので、読み易く、理解し易くなっています。
そうなると問題は編者をだれにするかということになります。
大森荘蔵さんでしたら、これ以上の人選はありません。
まさに大森門下生勢ぞろいと言う感じです。
編者は現在我が国の英米系現代哲学の大御所です。
ヴィトゲンシュタイン以降の現代哲学を我が国にもたらしたのが大森先生で、それらを根付かせたのが門下生です。
なんだか、遣唐使みたいな話になってきましたが、言語表現が中心となる文化系の学問では仕方ないのかもしれません。
大森哲学というのは、大森先生独自の日本語表現によるものです。
これを翻訳して外国に伝えることを考えると、文化系の学問の難しさを感じます。
戦前の西田幾太郎の西田哲学は、外人の好きな禅が絡んでいましたので、興味ある外人は勝手に学んでくれましたけど・・・
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By skhm
一人の偉大な頭脳が生涯かけて考えたことを、他の誰かがすべて理解するのは、
とても容易なことではない。
私達に出来ることは、彼の思考の一部からでも何かを学び取ろうと
することではないか。

野家啓一によれば、大森は自分の課題として、
「知覚の問題、構成概念の問題、他我の問題、過去の問題」
をあげていたという(492頁)

そのなかで私自身が興味を持ったのは、他我の問題、それも言語にまつわる問題
(「ことだま論」)であった。

「一つの国語を話せるということは、無限に変化する状況の中で、…
どのような発声動作をすればよいかを習得していることである」(228頁)

(声の動きを声振り(こわぶり)と呼んで)「この声振り方の習得訓練が
積み重なって或る程度に達したとき、すなわちそれまで習ったことのない
新しい声振りをしたり、それに適切に動かされたりする段階に達したとき、
その人はその国語を学習したと言われる」(237頁)

「声は、声振りという実在によって人に振れ、そうして何ごとかを
じかに立ち現わしめることがその本来の働きなのである」(262頁)

声振りという言い方にしろ、「ことだま」というとらえ方にしろ、
西田幾多郎ほど明確ではないが、背後に何かしら日本的な思想があるようにも
想像できる。

物理学出身で海軍にも従軍した大森の経歴は、その思考にどのような影を
落としているのか。
大森の哲学をより深く理解する作業は、まだまだこれからなのだろう。

われわれは興味のあるところからでも、彼の文章に触れていきたいものである。
このたび、彼の弟子たちによって良質な論文集が編まれたことは、
その意味でも、まさに歓迎すべきことである。
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