平凡社ライブラリーの哲学者セレクションシリーズは昔から定評のあったものです。
研究書ではなく原著を読め、できれば原語で、と言っていた教授も薦めていました。
著者の言葉をそのままセレクションしているのがいいのかもしれません。
もちろん編者の解釈で選択、編集されますので、読み易く、理解し易くなっています。
そうなると問題は編者をだれにするかということになります。
大森荘蔵さんでしたら、これ以上の人選はありません。
まさに大森門下生勢ぞろいと言う感じです。
編者は現在我が国の英米系現代哲学の大御所です。
ヴィトゲンシュタイン以降の現代哲学を我が国にもたらしたのが大森先生で、それらを根付かせたのが門下生です。
なんだか、遣唐使みたいな話になってきましたが、言語表現が中心となる文化系の学問では仕方ないのかもしれません。
大森哲学というのは、大森先生独自の日本語表現によるものです。
これを翻訳して外国に伝えることを考えると、文化系の学問の難しさを感じます。
戦前の西田幾太郎の西田哲学は、外人の好きな禅が絡んでいましたので、興味ある外人は勝手に学んでくれましたけど・・・