「兵頭二十八の放送形式」というブログなどで、靖国問題や、ミサイル問題に対し、テレビ出演しているような著名な軍事・歴史評論家よりもはるかに鋭く説得的な分析を行う兵頭氏と、「第一次世界大戦」という歴史研究サイト運営者の別宮氏による合作。
はっきりいって、左右とかそういうレベルをはるかに凌駕し、本当にこれまでの歴史観・常識が覆されます。
また、ニュースなどでよく見聞きする用語の本当の意味を知ってるつもりになっていたことがよく分かります。
本書は多様な読み方ができるよう、工夫が凝らされています。
通読してもいいし、テーマごとに読むことも出来るので、興味のあるところから読み始めるのもよいと思います。
また、レベルを3段階に分けてあるので、歴史が苦手な人も少しずつなじんでいく読み方も出来るので、安心です。
靖国問題について考えてみたい方、歴史が好きと自負される方、イデオロギーにとらわれず、感情的でない真の歴史を学びたい方に、お勧めします。賛同できるかどうかはともかく、大戦期の歴史に対する複眼的な視野は身につくと思います。
それにしても、本当に戦争関係について考えるためには、「軍」の組織制度・文化、兵器の技術力、(戦時)国際法・国際慣習など幅広い知識が不可欠であると痛感しました。
実に奥が深く、簡単に結論を出せない分野と再認識しました。