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大杉栄自叙伝
 
 

大杉栄自叙伝 [ペーパーバック]

大杉 栄 , 大杉 豊
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商品の説明

内容紹介

大杉栄が一番書きたかった本!

1921年、改造社・山本実彦の求めに応じて弱冠36歳で連載を起こすも、
翌々年の関東大震災下の「甘粕事件」により、未完のままに遺された傑作。
「陛下に弓をひいた謀叛人」西郷隆盛に肩入れしながら、未来の陸軍元帥を志す一腕白少年が、
日清・日露の戦役にはさまれた「坂の上の雲」の時代を舞台に、自由を欲し、権威に逆らい、生を拡充していく、ビルドゥングスロマンの色濃い青春勉強の記。
終生2人の尾行に追われ続けた日本アナキズムの巨頭・大杉栄の、恩師や友人・家族にむけるまなざしのなんと優しいことか!
森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』と比肩しうる稀有な性の文学作品でもある。

軍人の家に生まれて、軍人の周囲に育って、そして自分も未来の陸軍元帥といったような抱負で陸軍の学校にはいった、ちょっと手におえなかった一腕白少年が、その軍人生活のおかげで、ついに社会革命の一戦士になる。というほどのはっきりしたものでなくても、とにかくこの経路をその少年の生活の中に暗示したい。少なくとも、自分の幼少年時代の一切の腕白が、あらゆる権威に対する叛逆、本当の生の本能的生長のしるしであったことを、書きあらわして見たいと。(大杉栄『獄中記』より)

レビュー

『東京日日新聞』1924年1月3日
「氏は頭脳の明晰をもって聞こえた人であった。『自叙伝』の精彩に富み、キビキビとした文章を読むと全く氏の頭脳の透徹さを思わずにはいられぬ」

登録情報

  • ペーパーバック: 312ページ
  • 出版社: 土曜社; 新装カバー版 (2011/9/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4990558715
  • ISBN-13: 978-4990558710
  • 発売日: 2011/9/16
  • 商品の寸法: 17.9 x 11.5 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
強烈な思想と甘粕による虐殺のイメージがどうしても先走りますが、仲間が監獄を女郎屋の格子にみたてて看守にむかって、チョイト髭の旦那、なんてからかったエピソードや、幻影におびえて伊藤野枝によりそうところなんかは読んでいてリラックスさえします。評論集と合わせてよむといいでしょう。
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形式:文庫
 日本最高のアナーキスト、大杉栄。「悪魔」と呼ばれた彼の半生が、実に生き生きと語られている。
 彼の論文が何編かと、自叙伝が収められている。

 この大杉の自叙伝を読んで驚いたのが、圧倒的な読みやすさである。
 100年近く昔に書かれた文章なのに、まるで最近書かれた小説であるかのように、一息に読んでしまえるのである。古臭い比喩などが一切使われていないからなのだろうか。『坊ちゃん』のように、痛快であり、一読してたちまち彼のことを好きになってしまう。

 自叙伝を読む限りでは、大杉とは、アナーキズムに染まるために生まれてきたような人物であると感じた。思想即行動、を彼はいたるところで説いているが、大杉にとってはあまりにもそれが当たり前であったのだろう。

 実際この自叙伝は、1904年前後に書かれたもののようなので(一応、例の日陰茶屋事件についての文章も自叙伝には収められている)、それ以降の活躍については知ることができないのは残念。
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