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大本営参謀は戦後何と戦ったのか (新潮新書)
 
 

大本営参謀は戦後何と戦ったのか (新潮新書) [単行本]

有馬 哲夫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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大本営参謀は戦後何と戦ったのか (新潮新書) + 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)
合計価格: ¥ 1,533

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大本営参謀たちにとって、敗戦は「戦いの終わり」を意味しなかった。彼らは戦後すぐに情報・工作の私的機関を設立し、インテリジェンス戦争に乗り出したのである。国防軍の再興を試みた者、マッカーサーの指示で「義勇軍」を作った者、そして吉田茂暗殺を企てた者......。五人の誇り高き帝国軍人は何を成し遂げようとしたのか。驚愕の事実がCIAファイルには記録されていた。機密文書から読み解く昭和裏面史。

内容(「BOOK」データベースより)

大本営参謀たちにとって、敗戦は「戦いの終わり」を意味しなかった。彼らは戦後すぐに情報・工作の私的機関を設立し、インテリジェンス戦争に乗り出したのである。国防軍の再興を試みた者、マッカーサーの指示で「義勇軍」を作った者、そして吉田茂暗殺を企てた者…。五人の誇り高き帝国軍人は何を成し遂げようとしたのか。驚愕の事実がCIAファイルには記録されていた。機密文書から読み解く昭和裏面史。

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/12)
  • ISBN-10: 4106104008
  • ISBN-13: 978-4106104008
  • 発売日: 2010/12
  • 商品の寸法: 17.6 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
50年代半ばに生まれた著者が、アメリカの公文書を読み解いた粘りは素直に評価できる。
公文書から知り得ることの限界にも言及しており、好感が持てた。

本書には資料的な価値があるだけでなく、
人物にまつわるエピソードも挿入されている。
そのことで、読み物としてかなり面白い展開になっている。
学者の本にしては、記述もまずまずなめらかである。

本書によれば、戦後CIAに名を連ねた日本の参謀たちは、単にアメリカに隷属したのではない、
彼らはアメリカに利用されたが、彼らなりにアメリカを利用しようとし、
一定の理念や目標(のようなもの)を持っていたというが、はたしてどうであろう
(個々の人物によって温度差はあるはずだが、そこまでは紙幅の制約もあり言及できない
ということかもしれない。あるいはそれを書くだけの資料が残っていないということか)。

アメリカが公文書を公開するという行為は、必ずしもフェアではない。
むしろそれ自体が情報操作となっている恐れは十分にある。
そういう見方をすれば、本書の読み方もまた違ってくるだろう。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By INAVI トップ1000レビュアー
本当は「マニアのみ必読」という限定が必要と思いましたが、まぁ、お年玉代わりに無限定★5つにしました。

本書また作者を私が評価する点を順不同で先ず並べます。
・ 学者の、学術的アプローチの著作であること(従前、この時代は、作家やルポライターの著書が主流)
・ それでいて、私のような素人にもソソル書きぶりであること
・ 従前は当事者の語りが論証の中心であった時代を、米国公文書から真偽を見極めて再構築していること
・ 一般的な昭和の歴史では悪役・脇役となる軍人を軸にした戦後史というユニークな観点

私も作者も「戦後」という言葉を使っていますが、今回痛感したのは所謂「戦後」にも「戦中」が続いていたということ。
ポツダム宣言受諾の争点「国体の護持」を、日本側が「認められた」と受け止めた時点で、完全には1945.8.15を分岐点とした戦前・戦中vs戦後はなかったわけですが(だから、戦犯も英霊とか戦前日本は素晴らしいなんて発言がフツーにでてくる)、
本書では、米軍占領下の日本において、軍人として米国を、そして、降伏した日本国を相手に、戦い続けた参謀達の暗躍が縷々綴られている。彼らは、何のためらいもなく国防軍再建を推し進めています。その夢は、朝鮮戦争、マッカーサー解任、講和条約締結という歴史の流れの中で潰えて行きますが、作者も指摘する単純な戦後史を疑わなかった私には、衝撃の出来事が予想もしない人々により起きていたことは、本当にビックリでした。くだらん小説なんて足元にも及ばないです。

ただ、残念な点は、とにかく人物がポンポンと注釈なく登場する点。これは、辻と服部とノモンハンなんて知ってて当然のように書くところから、三上卓も「515事件の」という枕詞だけで、今回の史実からは繋がらない三無事件のことには触れることもなく、さらに、wikiでも掲載のない将校も名前のみでドンドンと進む。これは、やっぱ学者の書だなと言わざるを得ない。新潮さんも、値段が上がってもいいから、注釈を加えて欲しかった。それによって、個々の読者の関心や視野が大きく広がる良書だから。

1945年から半世紀を過ぎたころから、戦前を語り継ぐという美名の元の一方的・主観的な反戦の語り部が増えるとともに、知りもしない時代を美化して語る叫び手も繁殖している。一方で、半藤さんや秦さんのような客観性を大事にする書き手が相応の年齢になる状況のなか、戦前・戦争はどう伝えられるのか?と思うところありましたが、作者のような立場からの作品が今後増えてくるなら、ある意味安心だし、楽しみに思います。
それにしても、何であれ記録を残す、それが自らに向かう刃物でもというアメリカ合衆国のスタンスは、彼の国の他の多くの悪徳があっても評価すべきものと思います。全てを自らの手で焼き捨てた人々が優秀な軍人、官僚、政治家として戦争を選び、戦争を戦い、戦争に敗れた国とは大違いです。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Rob Jameson トップ1000レビュアー
 『原発・正力・CIA』、『CIAと戦後日本』に続く、公開されたアメリカ公文書館のCIA文書を読み解き、歴史の裏面を探る労作である。
 今回の研究対象は戦争責任を追及されることなく生き残った著名な5人の陸軍軍人、河辺虎四郎、有末精三、服部卓四郎、辰巳栄一、辻政信。辰巳を除いて全員大本営陸軍参謀本部で要職についた経歴をもち、そして「彼らは警察予備隊に始まる日本の再軍備のなかで一定の役割を演じ」(32頁)た。
 アメリカ占領軍からリクルートされて、対ソ連諜報活動や対中共・国府支援の日本義勇軍を組織しただけでなく、むしろその裏で再軍備を実現して日本をアジアの大国として復活させようとしたのだが、吉田首相の反対にもあい、最終的には朝鮮戦争に躓いたマッカーサーが解任され、思い通りには進まなかった歴史がCIA文書に記録されている。
 「これまでの説を覆すもの」(156頁)、「今回初めて明らかになった」(197頁)事実も少なくない。
 しかし「彼もまた誇り高き大日本帝国軍人だった」(95頁)と評したり、「彼らが敗軍の将として無為に余生を過ご」さなかった(243頁)と言うのは、片手落ちの批判を受けてしまわないだろうか。戦後彼らとは別の生き方を選んだ旧軍人もいた。例として陸軍の今村均、遠藤三郎、海軍では井上成美、草鹿任三を挙げておきたい。
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