この作品はほぼ大東亜戦争の期間を描いていますが、冗長というか内容を
盛り込みすぎで散漫な印象を受けます。
スタッフやキャストがほぼ同じだった二百三高地のように題材を絞ればもっ
とよいものが出来た気がします。
ディテールも甘く、戦車は自衛隊のだし、空戦はじめ戦闘シーンは情けない
ほどの出来です。
丹波哲郎さんの東条英機はカッコよすぎ、二百三高地のときはあまり気にな
らなかったあおい輝彦さんのふくよかな頬は、とても大戦中の日本兵に見え
ないのもツライところ。
このジャンルに付き物のイデオロギ的側面では、森村誠一やホンカツの日本軍
関連トンデモ本がベストセラーになってた時代の映画にしては反日的な描写
はあまりみられません。
そのせいもあってか、お馴染み朝日新聞等では公開当時批判キャンペーンが
展開されてたそうですが。。
しかし考えてみれば、対ソ戦しか想定してなかった陸軍が動かしていた日本帝
国が、資源超大国のアメリカから追い詰められ、対抗上やむなく南方に進出す
ることになったのは野望などではないわけで。
実際日本軍は対ソ戦に無縁のジャングル戦や島嶼防衛研究をやってなくて惨
敗しました。
またほぼアヂア全域で解放軍として迎えられたこと、実際1943年には多くの
占領地域を独立させたこと、敗戦後も当地に残り再来襲したヨーロッパの侵
略者撃退に尽力した兵士が数千人単位でいたといったエピソードをもっと描
いてよかったのでは。
日本軍を東南アヂアの侵略者なんて暴言を吐く勘違い君達を減らすために
もね。
(朝日や日教組はじめ当時日本で威容を誇っていた左翼勢力が怖かった?)
現在でもインドネシアやマレーシアその他で日本軍歌や日本軍装が国家行事
で使われる事実と併せ、考えて観てもらいたい作品ではあります。