『明治デモクラシー』『昭和史の決定的瞬間』『未完の明治維新』で展開されている坂野氏の研究成果を、田原氏相手に解説するという意味で、坂野近代史の入門書として優れたインタビュー集となっています。
いかなるイデオロギー、いかなるロマンチシズムにも回収されず、いくつになっても(このとき70歳近く)丹念に一次資料にあたって通説を打ち破って行く姿勢には、感動を覚えます。
戦前の民主主義の実証的研究は興味深い。1937年の総選挙で反戦を訴える社会大衆等が躍進した。民主主義が機能しており、国民の意思はすなわち厭戦だった。にも関わらず日本は戦争に突入していく。この経緯は坂野近代史の非常に重要なポイントだろう。
この本を契機に前述の3冊を読むと、近現代史について目から鱗です。