ジム・ロジャーズは既存のCRB指数などの商品指数はその構成が望ましくないとの判断から、自らロジャーズ国際コモディティ指数を開発しており、1998/7/31に1,000でスタートした同指数は2005/6/30には3,026まで上昇している。指数の大きな上昇から著者の先見の明が証明されており、当本は説得力がある。
コモディティ(商品)は株式・不動産・債券といった投資対象と比較して全くと言っていいほど、世の中では認知されておらず、リスクが著しく高い投資対象、もしくは投機対象として認識されていると思われるが、当本を読めば、その認識は改められよう。
ジム・ロジャーズは各コモディティの需要と供給を十分に分析しており、その分析手法の基本を読者に示している。その分析からはコモディティが投資対象として非常に魅力的なものだと感じさせられ、コモディティに対する好奇心を躍起させられる。個人的には砂糖の分析が特に新鮮であった。砂糖からエタノールを作ることができ、そのことが砂糖の需給、価格を下支えするという点には、なるほどと感心させられた。
読者は単にコモディティに対する知識を得るだけでなく、商品価格が急騰している現在の世の中をいかに捉えればいいか、という点も当本を読んで考えると良いのではないか。著者の中国・インドに対する見方も参考になろう。