富士山周辺の村を通る道路建設を巡って、金丸村長率いる村人達と道路公団の建設職員達が対立する中、地底から飛行する吸血怪獣ギャオスが登場。ガメラでさえ敗退したギャオスを倒そうと、人類は敢然と立ち向かうが……。
怪獣映画は多々あれど、ドラマ部分でのバランスが一番取れているのは本作ではないでしょうか。
特に感心したのが、子役の使い方。後のガメラシリーズがそうなってしまったように、子供を主役に据えた怪獣映画というのは「子供だまし」という形容しかできないような作品が多いのですが、ここに出てくる金丸村長の孫・英一(阿部尚之)がいい。最初に怪獣を発見するのは当然、目撃者として呼ばれた対策会議で「ギャオースと鳴くからギャオスだよ!」と主張して無理矢理ギャオスという愛称を定着させたり、ガメラに助けられて背中に乗ったり、村の土地を高く売るという思惑が外れて村長を責め立てる村人達に「おじいちゃんをいじめるな! おまえらだって欲張ってたじゃないか!」と自分のおもちゃを投げつけて応戦したり、ポイントを押さえまくり。
こういった部分が出しゃばらずに、ガメラやギャオスのリアルな描写、常にギャオスの弱点を把握してそこを突く人類側の作戦がバランス良く配置され、実に完成された構成に感心させられます。