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大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)
 
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大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫) [文庫]

J.D. サリンジャー , J.D. Salinger , 野崎 孝 , 井上 謙治
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 620 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

画一化された価値観を強いる現代アメリカ社会にあって、繊細な感受性と鋭敏な洞察力をもって個性的に生きようとするグラース家の七人兄妹たち。彼らの精神的支柱である長兄シーモアは、卑俗な現実を嫌悪し、そこから飛翔しようと苦悶する―。ついに本人不在のまま終った彼の結婚式の経緯と、その後の自殺の真因を、弟バディが愛と崇拝をこめて必死に探ってゆく…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

サリンジャー,J.D.
1919年ニューヨーク生れ。ユダヤ人作家。マンハッタンの有名高校を一年で退学後、陸軍学校を卒業。’40年短編「若者たち」を発表、第二次大戦従軍中の軍務の合間にも短編を執筆。’51年『ライ麦畑でつかまえて』で一躍脚光を浴び、’53年自選短編集『ナイン・ストーリーズ』刊行後隠遁。『フラニー』に始まるグラース家の物語の5作目『ハプワーズ16,1924』を’65年に発表後、完全に沈黙している

野崎 孝
1917‐1995。青森県弘前市生れ。東大英文科卒。名訳で知られる『ライ麦畑でつかまえて』をはじめ、フィツジェラルド、バース等の訳書がある

井上 謙治
1929年東京生れ。東大英文科卒。明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 285ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1980/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 410205703X
  • ISBN-13: 978-4102057032
  • 発売日: 1980/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
サリンジャーの本の中では一番最後に読んだのだけど、『ナイン・ストーリーズ』や『フラニーとゾーイー』の、あ、あの場面とつながってる!っていう発見が、読み手に登場人物への親近感を与えるというか、自分もあの一家の一員のような気がしてくるというか・・・取り止めのない語り口調でありながらすごく引き付けられます。

読み直すたびに自分の中で共感する部分、印象に残る言葉が増えていって・・・やっぱりサリンジャーは、いい。

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
シーモア発見 2006/5/11
By k
形式:文庫
フラニーやゾーイー、バディやその他全ての兄妹に

多大なる影響を与えながらも、謎に包まれたグラース家の長男、

シーモア・グラースについて、少しだけ明らかになる。

彼の結婚の逸話や、その他彼についての些細なエピソードが、

弟バディ・グラースの視点から描かれている。

肝腎な部分には触れないけれども、グラース家の誰もが

尊敬と羨望のまなざしで見上げたシーモアの像が、

かすかに浮かび上がる。
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By ミノー トップ500レビュアー
形式:文庫
 グラース家の神であるシーモアの自死は何だったのか。

 一家のほぼ全員がシーモアを神聖視する中、バディが淡々と(語ろうとして苦心惨憺で)描くシーモアの素顔。
普通は子供に最も影響を及ぼすのは親なのだが、その親すら息子の亡霊に取り憑かれている。
しかしそれはシーモア自身が望んだことではないし、寧ろそのことに傷付いている。
「おまえがぼくの意見よりもおまえ自身の意見を尊重するようであれば、まったく幸福なんだが」
バディに宛てた手紙、バディの書いた作品への批評の中に、シーモアの苦悩がある。

 若い頃、「ナイン・ストーリーズ」の「バナナフィッシュにうってつけの日」の中で、
シーモアが自死したことについて、私は少女の嘘が直接の原因だと思っていた。
しかし今、サリンジャーその人の死にあたって作品群を読み返し、違う意見を持つ。
シーモアの自死そのものが、悲劇ではないということ。

 彼は世界に絶望したから死を選んだ訳ではない。
少女が「バナナフィッシュを見た」と言ったことが真実だったから―
世界が完璧であるから、完璧に美しいことを見届けたから、肉体を捨てたのではないか。
この世において「見るべきものは見つ」という境地に達したから、自ら新たなステージに移行したのだ。
バナナフィッシュを見る人間を発見することが、彼にとってのゴーサイン、隻手の声だったのだ。
原題の a perfect day for bananafish が「バナナフィッシュにとって完璧な日」、とも読めるように。

 そうすれば彼が少女の土踏まずにした接吻も、説明がつくような気がする。
あれは最大の感謝の証であり、この世界への優しいお別れだ。
「テディ」で描かれた事故死と、シーモアの自死は、同じことなのだ。

 シーモアの自死が世界への絶望であれば、サリンジャーが91歳まで生き切ったことの説明がつかない。
「老人と海」の老人が生き抜いたのに、ヘミングウェイが自死したのは、理想に現実が追いつかなかったからとすれば、
サリンジャーにはまだまだ見るべきものが世界にあった、ということだろう。

 それでもサリンジャーには、まだグラース家を、特にブーブーや双子の世界観を書いてほしかった。
一家の中で最も安定しているように見えるブーブーの素顔を知りたかった。

 作品は作家から独立したもので、作者のプロフィールは公開する必要がないと言ったサリンジャーだったから、
一切の批評を受け付けない死後に、グラースサーガが完璧な形で発表されないかと願っている。
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最近のカスタマーレビュー
バディ・グラース!
2つの短編「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」と「シーモア序章」から成り立っているのですが、どちらも書き手としてグラース家の次兄であり大学教授兼小説家であるバディが語... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: cobo
読む順番も注意すると一層の魅力を感じるはずです。
「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」「シーモア--序章」の2作です。他の出版社からの他翻訳者による刊行も同じ構成なので、作家本人の希望でアメリカ版に準じているのだと思... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: hp
精密すぎる
筆の進め方が緻密すぎて、最後まで読み通せない。

読んでる途中でもういいや〜ってなる。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 芹沢かもめ
名作
グラース家の物語の中でも一番の作品だと思います。作中に出てくる「逆パラノイア」の言葉のように、不思議な幸福感が味わえる名作
投稿日: 17か月前 投稿者: 魚
予告編で終わり
ライ麦畑で懐かしんで、フラニーとゾーイで発展性を感じて、九つの物語でこんな短編もありかと思い、本書で「おい、これで終わりかよ。」と思いました。結局のところ自分のた... 続きを読む
投稿日: 2010/4/21 投稿者: 100名山
シーモアを語るということ
 ナインストーリーズの冒頭でいきなり拳銃自殺したシーモア。この短編では言葉少なく語られなかった彼のことをひたすらに語る。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/10 投稿者: するめいか
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