大島弓子は人生のこころの友で尊敬する作家である。同じ時代を生きた。そのままであった。
題名作のロストハウスは乱雑な部屋に安住の地を求める男。その部屋の意味がわかる子供。
きりきりと、カタズいた部屋はなぜか落ち着かないものだ。
そうだ、自由がないからだ。なにをしてもいい、よごしてもいい。自由こそ人生の基本だった。
何人わかるだろう、小学生の女の子がかんじた解放が、この作品にある。
しかし、自由には替えるのものがあった、解放の反対の彷徨である。
部屋を整えた恋人が亡くなると自由は彷徨に変わり、家は消え去った。
しかし、悔やむこともなく、彷徨はつづいていく、
自由は そのくらい、ありがたく居心地のいいものなのであろうか・・・そんな気がする。