「目には目を、歯には歯を、やられたらやり返せ。」
まさに現代のハンムラビ法典さながらの哲学には、著者の執念ともいえるエネルギーを感じます。
そのパワーは大いに見習うべきだと思います。
「情熱を見つける。楽しいこと気持ちいいことをやる。」
当然のことを書いてるようですが、このくだりを読んだ時、自分ももっと気持ちいいことをやろうとすごく励みになりました。
しかし私個人が考えるこの本の最大の欠点は、「許すこと、見返りを求めないこと、お互いの利益を追求すること」が一切出てこない、もしくは否定している点です。
著者の気に入らない人物を実名で紹介し、彼らに対する不満や愚痴を侮蔑的な表現で惜しみなく書き殴っています。
それもそのはず、著者は復讐を喜び楽しみ、自分と敵対関係にある者を蹴落とすことに、無限の喜びを感じ、実際それを生活のエネルギーに転換しているのです。(詳細は著書の中に記述されています)
このような思想に私は賛同できません。
自分と逆の考え方を徹底的に攻撃し排除する行為は、真の解決とはならないからです。
著者の行いはまさにイラク戦争勃発に至った、アメリカ至上原理主義そのものを体現化しています。
ましてやお金出して買った本に他人の悪口が延々と書かれていて、楽しめる人などいるはずありません。
ひたすら著者の苦労話や成功談義、自分の価値観と合わない人物への誹謗中傷が述べられており、いささか食傷気味。
著者は完全に自己満足の悦世界に入り込んでしまっていますが、私にとっては不快以外何物でもありませんでした。
「泣かぬなら殺してしまえ」的な発想の連続は、必ず破綻をきたすのが世の常。
他人のメンツを公の前で平気でつぶす無神経さはアメリカではごくあたりまえな事かもしれませんが、いずれ自分に「確実に」跳ね返ってきます。
トランプ氏は「7つの習慣」のコヴィー氏とは真逆の方向を走る、暴走機関車です。
このような人物が国の代表的な富豪だというのですから、アメリカの将来も終わってますね。
ところどころいい事を書いてる箇所をみつけて、拾い読み程度に終始しておくのが吉。