借地借家法をたださらりと説明している類書が多い中、借地借家法は国が大家に住宅供給の負担を押し付けている悪法だとのスタンスで、類書にない内容が盛り込まれている。家賃滞納に苦しんでいる個人大家さんにとっては一読しておきたい内容が含まれている。しかし、いかんせん著者が御年80歳超であり、各章の初めの部分などはある程度アップデートされているが、例で出てくる案件は相当に古い(銀座の木造店舗や地代家賃統制令の例が多く出ている)。たぶん、この本の企画の初版は佐賀潜氏の民法入門などが流行ったころではないかなという気がする(1960・70年代ごろか)。後継の方がぜひこの趣旨を引き継いでリニューアルしてほしい。