平凡な田舎の少年がある日突然、大宇宙のいざこざに巻き込まれる…。
超王道ともいうべき筋書きですがそこはハインライン、はじまりからして半端ありません。
「宇宙服」を手に入れる段階からして既に大冒険でした。
そして宇宙にいきたい!と膨らませておいて、いざかなえば喜ぶまもなく地獄の連続。
またレギュラーが主人公、おちびさん、ママさん、オスカーと少なく、
彼らの軽快なやりとりがたくさんあって困難を元気づけます。
偶然の出会いが災難でも、出会った命を絶対に守ろうと奮闘する揺ぎ無い主人公と、
活発でお喋りなヒロインの絆が深まっていく描写には、思わずにんまり。
綿密な科学描写とぶっとんだ大宇宙の神秘、シビアな現実と夢を忘れない心。
パワードスーツや超能力でなく、少年のもつ知性と努力(と宇宙服)が
大宇宙を駆け抜けるというロマンにあふれた作品でした。