6月から7月にかけて、保護者が読める「大学選び本」ともいえる冊子が複数発売される。
それらを比較してみると「どういった保護者を読者対象としているか」が曖昧なまま編集されているものが多い。一口に保護者といっても、学費の調達で例えれば、子どもが生まれる前からライフプランニングに懸命で学費をきっちり蓄える「しっかり親」から、学費が捻出できるか直前まで検討もしない「のんびり親」まで実に幅広い。また、子育て観という観点で見ても「強関心・強関与(=過干渉)」「放任・放置(=親の義務の放棄)」の間に実に多様な価値観が存在するだろう。
本書は「親子間コミュニケーション」と「AO入試選びのメリット・デメリット」という2つの特集を通して、保護者の中でも、多少の出遅れを自覚する人に最良の結果が得られるように工夫していると読み取れる。
これを読むことで、子育ての最終段階を有意義に過ごす幸福が得られることだろう。なぜなら、「志望大学の決定と合格」は親が子どもに積極的に関われる、最後のチャンスなのだから。