大学生活を始めると、文章を書いたり発表したりする機会が多くなると思いますが、
その時に必要となる知識が、ギッシリと詰まっている一冊です。
他のレクチャー本と明らかに違うところは、「読んでいて面白い」ところ。
特に例文として紹介されている、大学の授業や様子をそのまま抜き出したような
先生と学生の会話は、非常にリアルです。
例えば、学生の自己紹介の例として、
「佐藤三郎っていいます。出身は長野県です。好きな食べ物は、もんじゃです。
やっぱ、鉄板系ならもんじゃだと思います。お好み焼きとか焼きそばとか、
マジ、意味不明です。」といったものや、学生が書いたメールの例文として
「奨学金のための面談をお願いします。(中略)お手数ですが、面談をしていただ
けるかどうか、今日中に返信してください。よろしくお願いします\(^_^*)/」
といったものが紹介されています。
今時の若い人のいわゆる「イタい例」が、多く紹介されていますが、読んだ人は
「いるよね、こういう人」とか、「友達同士ならいいけど、相手が先生や会社の時に
これをやったら常識外れな人に見られちゃうんだな」といったような共感や自制が、
自然に沸き起こってくると思います。
そして、この本はあくまでそういった学生の荒削りな言葉を、ブラッシュアップ
していくことに主眼が置かれています。
「そんな書き方や話し方では全然通用しませんよ」といった上から目線ではなく、
「こういう風に書いたり話したりすれば、言いたいことがもっとうまく相手に
伝わりますよ」と言う感じで書かれています。
読み終わると自然と「これなら自分にもできるかも」と思い、思わず実践して
みたくなる、そんな良質な入門書だと思います。