桜美林大学の学生のために書かれた論文の書き方のマニュアル。
内容はかなり平易で、類似本のなかで最も簡素な構成かもしれな
い。これを読んで理解できない学生はいないはずだと思われる。
論文の構成方法や引用、註の付け方などについては、特に他と変
わらない。この本の独自なところは、5,6,7章で、文章の表現法
や言い回しについて言及されているところである。
例えば、レポートの最後に「日本は一層の努力をすべきである」
と書くのは蛇足であると指摘している。また、「委譲」と「移譲」の
違いなどの間違いやすい言葉をリスト化している。
はっきり言って、これらのことは一般常識に近い。だが、学生のレポート
の質を見る限りでは、このような注意事項をマニュアル的に学ぶ機会があ
ることは望ましいと言えるだろう。その辺りに問題があると感じない人
には、他の本をお勧めするが。