私は本書でいうところのα大学の博士号を持ち、欧米の大学院で学位も取った。
単著数冊、査読付学術論文10本以上はあるが、これまで大学の公募で書類選考すら通ったことはない。
酷い所になると書類提出から1週間もしない内に「厳格な審査の結果…」という残念通知が送られてきたことも。
本当に膨大な研究業績や書類をマジメに審査してくれているのか(してないんだろうけど)、
と問いたくなるような大学人事の惨状であるが、本書はその辺の裏事情をよくリサーチして書かれている。
内容は決して耳学問や噂話だけではなく、学者の本らしく注や参考文献までついておりなかなか納得させられるものだ。
本書によると最近は純粋公募が増えてきているようなのだが、個人的にはコネ採用もまだまだ多そうに感じる。
大学人事採用のウラ事情はどの大学でも門外不出なのだろうが、それを敢えて書いた著者の意気込みに敬意を表したい。