本書は大学教員をめざす人を対象として書かれた本である。小・中・高の教員と違い、教員免許を必要としない大学教員に求められる多様な役割について、本書は分かりやすく丁寧に説明している。
構成としては、1章で大学教員という職業、2章授業を設計する、3章教授法の基礎、4章学習成果を評価する、5章学生に書く力をつけさせる、6章学生のキャリア形成、7章大学教育におけるチームワーク、8章研究のマネジメント、9章社会サービスに取り組む、10章国際化のなかの大学教員、11章大学教員の倫理、12章多様な高等教育機関となっている。
読んだあとの感想としては、大学教員として必須であるにも関わらず、一部を除いてなかなか教えられることのない、授業設計の仕方、教授法の基礎、学習成果の評価の仕方、学生に書く力をつけさせる方法、研究のマネジメント、国際化への対応、大学教員の倫理について書かれた章が特に有益だと感じた。教員公募に応募する前に予備知識として学んでおくべきことが多く記載されている。
今後益々少子化が進んでいき、状況が厳しくなっていく中で、大学教員職をめざす方にとっては必読の一冊である。