毎年出るこの本ももう10年以上続いている。静かなBest Sellerと言っていいかと思う。受験生はいわゆる偏差値あたりにはすごく敏感で、その手のHow to 物には事欠かないと思われるが、、大切なのはその大学に入れば一体どんな教育を受けられるのか、あるいは卒業生達はどんな人生を歩んでいるのか、そういうことを多角的に与える本はそんなに多くない。教員ひとりあたりの研究費でRankingをするとどうなるか、医師や薬剤師の国家試験での合格率でRankingするとどうなるか、女性教員の人数の多い大学はどこか、あるいはこれを全教員に対する比率でRankingするとどうなるか、といった具合で随分と色々な切り口でRankingしてある。特に注意を引いたのは、情報非公開Rankingである。福岡医療福祉大学、第一工業大学、平成音楽大学、福岡国際大学、上野学園大学、近畿医療福祉大学、愛国学園大学、青森大学、環太平洋大学、第一薬科大学、ノースアジア大学あたりが上位に名を連ねている。情報公開が大きな流れになっている時代に、社会に対して背を向けている大学を浮き彫りにする格好になっている。なかなか怖い企画である。入学を決める前に一読しておいて損はないと思われる。どの組織でも公開できない情報というのはあるが、推薦入学者数とか就職先が”それは秘密です”では通らないのである。特に、定員は公開しているが在籍者数が非公開などというのは要注意である。かなり派手に定員割れを起こしている可能性が高い。こういう大学には無事合格しても、卒業までその大学が存在する保証はない。