タイトルは「ぶっちゃけ話」ですが、手軽に読めて内容もある実用的な良書です。軽い内容の本にありがちな、モンスターペアレントを貶してストレスを発散させる類の本ではありません。キャリアセンターや企業の採用担当者などを順を追って検討しながら、大人には立場や利害があるので、発言は額面通りではなく裏の意味を読みなさいという事を嫌味なく説明してあります。
第二の特徴は社会革命本とは一線を画した本です。就職・労働関係の書籍にありがちな、世を憂い・問題提起のみで放り投げ、読者がストレスをためる本ではありません。本書には社会や企業を変えずとも、学生ができる事・親ができる事が沢山書いてあり、現実的な出口までしっかり誘導してあります。
つまり意外にも教育的な内容の真面目な本です。大学の就職率の操作などをぶっちゃけつつも、白けず・突き放さずに、当世風の就職活動の根本的な問題点まで説明しきった文章力・構成力に感心しました。
強いて難点を挙げるとすれば、2013年度の就職活動にカスタマイズしてあるので、それ以降は記述が古くなってしまう可能性があります。あとで読んでも勉強になるとは思いますが、最大の効果を発揮するのは今です。特に就活生と親御さんは、就職活動が始まる今すぐに読むべき本だと思います。