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小説のファンは、小説世界とのリンクや、登場人物の心理の裏付けを感じることができるだろう。
また、話は大学というシステムから教育論にまで膨らみ、例えば、研究費や書類について如何に非効率的なシステムがなされているか、といった教授側から見た大学の内情、大学とは問題に答えるためではなく、問題を見つけるところなのです、という学生への言葉などを、まさに「大学の話をしましょうか」といった軽やかな語り口で語っている。
ニートの問題に触れて「なぜ働かなければならないのか」
人口減少に対して「人口が減ってはいけないのでしょうか」
など、当然のように思われている現状に対して疑問を持って生きている点が筆者の人間性を浮き上がらせ、非常に魅力的な本になっている。
なぜ、物事を当たり前のこととして受け入れてしまうのか。そこには、理不尽なことがたくさんあるのだ、と気付かされることも多い。
学力低下によって、教育改革が叫ばれている昨今、「大学とはどのようなところか」「勉強とはなにか」をもう一度見つめなおすべきなのかもしれない。
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