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大学とは何か (岩波新書)
 
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大学とは何か (岩波新書) [新書]

吉見 俊哉
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

いま、大学はかつてない困難な時代にある。その危機は何に起因しているのか。これから大学はどの方向へ踏み出すべきなのか。知のメディアとしての大学を、中世ヨーロッパにおける誕生から、近代国家による再生、明治日本への移植と戦後の再編という歴史のなかで捉え直し、大学の理念を再定義する画期的論考。

内容(「BOOK」データベースより)

いま、大学はかつてない困難な時代にある。その危機は何に起因しているのか。これから大学はどの方向へ踏み出すべきなのか。大学を知のメディアとして捉え、中世ヨーロッパにおける誕生から、近代国家による再生、明治日本への移植と戦後の再編という歴史のなかで位置づけなおす。大学の理念の再定義を試みる画期的論考。

登録情報

  • 新書: 264ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/7/21)
  • ISBN-10: 400431318X
  • ISBN-13: 978-4004313182
  • 発売日: 2011/7/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By Bibliothekar トップ1000レビュアー
 気鋭の社会学学者が、自らの足許「大学」を再検討する議論で、その包括性と議論の視野の広さは、今の日本の大学が対峙する問題を総合的に取り扱う。大学の歴史に関しては、古代から中世、ルネサンスを経て、近代のヨーロッパの大学、特にフンボルトが建学したベルリン大学創設とその思想性を重視、従来大学史研究者がやや敬遠気味であったカントの諸学部の闘争の意味にも深く言及した力作。
 日本の大学は、今まさに危機に直面する。その諸構造を明らかにするために、既存の大学論を総ナメして、あるべき大学論と日本の隔絶ぶりを指摘し、再建の方途を探る試み、大学に務める立場で大きなエールを送りたい小さな力作の登場である。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Kana
この本を読んでみると,最近の大学論のおおくがいかに近視眼的だったかがわかる. おおくの本がここ数 10 年のスコープしかもっていないのに対して,この本は中世からの歴史をひもとく. そして,現在すすめられている改革のおおくがすでに 1971 年の 「四六答申」 で提案されていることが指摘されている. 大学問題にかぎらず,現代がかかえる問題をかんがえるうえで歴史的な認識が重要であることを,あらためて感じさせる.
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9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最近の岩波新書でも出色の一冊ではなかろうか。
ことに、
'1)大学の歴史:出版術の発明によるメディア革命で、学知が大学の外に展開されるてゆくのに、中世以来の大学は伝統墨守で、一旦はその生命を絶たれかけた。それを再興したのが、ナショナリズムを背景としたフンボルトによる、専門と教養(哲学)の再編による新たな学知の大学で、ドイツのみでなく、日米以下がフォローして第二の大学黄金時代を築いた。
'2)'60年代末の大学闘争は、東大(改革の遅れ)と日大(市場化への過剰な対応)では全く別なベクトルのものであったこと。それにもかかわらず両者には「学生による叛乱」という共通項があり、しかもその後の大学は彼らの提起した問題をほとんど無視して来たこと。
'3)現在の大学危機は、中世の大学の没落と同様、技術的にはメディアのデジタル化により、また時代状況においてはナショナリズムと市場経済の(終焉とまでは言わずとも)限界が見えたことによるものであること、
の3点の指摘には、深く感銘した。
今後の大学改革の方向についても概ね共感できるが、欲を言えばメディア改革への対応だけでなく、(フンボルトと同じ次元で)ナショナリズムと市場経済の限界への挑戦が核となるような改革の道が、探れないものだろうか?(たとえば、現在の”Occupy Wall St.!"デモに対して、大学は何ができるのか?)
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