100の英文法の主要項目について、明快にポイントと実例を解説していくもの。必要十分な英文法力が身につくことと思われる。
基本的には生成文法的な枠組みと関心に基づくものだが、各項目は二ページ見開きで、ユーモアある文体なので、落ち着いて読み進めれば、高校修了程度の英語力があれば、特に前提知識は必要はない。中にはいささか斬新な、定説から一歩進んだ主張も見受けられ、刺激的である。
「大学で教える」「TOEIC」「就活」と謳われているが、基本的には真っ向勝負の学術的な英文法研究書である。どちらかというと「大学以上」の研究者の知的好奇心を刺激するレベル及び質である。場合によっては「大学以下」の英語教育においても理論的バックボーンを提供するものだ。
国内外の先行研究をカバーした参考文献とそれに対するコメントだけでも充実した、読みごたえのあるものばかりである。言ってみれば、現時点の英文法研究の一つの到達点とも言える。