原作を以前から読んでいたので、ミスキャストを覚悟して最初はあまり期待せずに見に行ったのですが、お信の扱いや鶴岡の一件など、物語が盛り上がるように改良されている部分も多く、テンポもよく中弛みなく見ることが出来ました。結果すっかり気に入ってしまい、この映画を3回もリピートする事となりました(流石に見過ぎと言われてしまいましたが)。
私は芸能人にはあまり明るくなく、二宮さんは最初ミスキャストじゃないかと心配していたのですが、非常にしっかり演じられていて全く問題ありませんでした。また柴咲さんの吉宗も"男前"で惚れ惚れしました。原作でチョイ役だったお信、鶴岡、松島の3役も、掘北さん、大倉さん、玉木さんによりそれぞれ素晴らしいキャラクターに仕上がっていてお見事。なにより阿部さん、佐々木さん、和久井さん等、脇役の方々が本当にイメージ通りで大満足です。加えてメインテーマがとても良く、作業用BGMとしていつまでも聴いていたいくらいお気に入りです。
ただし、「時代劇としての面白さ」を求めると肩透かしを食らうかもしれません。本作は原作の1巻目のみの部分の映画化なので、「大奥がなぜああなったのか」等作品の根幹は詳しく説明されません。あくまで「Ifの世界を描くエンターテイメント」と捉えた方がいいと思います。