・・・読み終わって「サラッと流したな」と思ったのですが、
実は1巻から3巻までの密度が尋常でないからなんですね。
確かにあの勢いでは、1巻の吉宗にたどり着くまでエライことになりそうです。
そう言う意味では、【大奥視点の歴史絵巻】として、ピックアップして行く
流れになるのは当然と言えば当然でした。
4巻では家光の晩年から綱吉の治世前半までを扱ってますが、
実は全然サラッと流していなくて、ドロドロしています。
また各将軍の造形がすばらしく、家綱29年の治世をひとつの出来事で
象徴させているし、綱吉も29年の治世ですが、一筋縄ではいかないキャラを
いくつかの逸話で見せてくれているあたりが熟練の手業です。
しかも、まだあの「令」の話は出ておりません。
どう料理して行くのでしょう?大奥もきな臭くなってきたし、気になります。
このあたりが5巻の見せ場のひとつなのかもしれませんね。
ここを抜けてしまうと、6代家宣&7代家継の治世は合わせて7年ですので、
5巻はまたもや転回点になるのかもしれません。
正直、3巻までの濃密な時間の流れに身を任せてきた単行本派としては、
寂しい部分はあるものの、見せ場も外連味もたっぷり効かせておりますし、
あのキャラクターがしっかり要所要所ででてくるあたり、目配りを忘れておりません。
個人的には1巻ラストの時間軸に戻った後に、何が起こるのかが気になります。
・・・そこで終わるのか、慶喜まで進んで行くのか?
物語は加速度を増しながら、疾走を続けて行きます。
まだまだ目が離せません。