ワンルンの残した3人の息子は
長男は地主に、次男は穀物商人に、三男は武将として生きています。
三男が本書の主役です。
彼は虎のように激しい性格から王虎(ワンフー)と呼ばれていて、
仕えていた将軍から独立し、
自らの軍団を率いて匪賊の頭目を殺害し、
ある地域の支配者になります。
兄たちは親の欲目から自らの子供をワンフーに預けますが、
王一の子供は戦いには向かない性格で、自殺してしまいます。
次男と長男の家族のそれぞれの思惑や親心が見えてたいへん興味深く読みました。
ワンフーにおいては、
父ワンルンの教えを守る一面や、戦いを交えた後,部下を非道に走らせない賢さ、
部下を褒めて上手に使う将軍ならではの緻密な指導力の反面、
匪賊の女と野心で結びついた結婚を独断で決めてしまうあたり、
裏切られる下りも、彼の性格の一端が見えてとても面白かったです。
匪賊の女とワンルンの妾・梨花(リホウ)の素性や秘めている過去が
本書では明かされず、次巻に期待大です。