どんなに努力しても どんなに頑張っても かなわない何かがあると知った時
「ユーラシア大陸横断バス」を実現、他の大陸もその大自然を写真に撮り続けている人…
数えきれないほどの写真の中から、本書には精選してわずかに60枚が載せられている。
ナミビアの砂漠の真っ直中に一頭のスプリンター
食べて 眠って 恋をして あとのことはぜーんんぶ、おまけ
それが智慧なんだ、って
雪山のチリで
はらわたを揺るがすような地響き 雪崩が 真っ白な煙幕を山筋に作った
思わず握りしめた拳 そっと開くと 脈々と大地の汗が
手のひらに粒を作っていた
ケニアの象たち
愛と宇宙と太陽と それだけのために 像は前を見続ける 絶壁の向こうにも
必ず何かがあると 信じ続けたまま
本書は「旅の絵本」とあるけれど、「詩心でとらえた大自然アルバム」というべく、魂がすうっと大陸のかなたに吸い寄せられる魅力ある一書である。